この記事は約 2 分くらいで読めます
これまでとは違う手法によって開発された
台湾のメーカーであるメリダは。ドイツのシュツットガルト近郊にあるR&Dでかいはつされます。台湾で開発は行っていません。欧州でのニーズに合わせてドイツ人を主にしたR&Dチームが25人ほどで開発を行っています。
以前、日本の自転車ジャーナリストが「この体制であればドイツメーカーだと言っても良いんでは?FOCUSもドイツで開発をして台湾で生産をしています。メリダもドイツブランドではないのですか?」と聞いたことがあります。
2021年に改めてデビューするBIG.TRAILは英国のハードテイルシーンから生まれました。R&Dチームの中でニーズを分析し、開発するのではなく、英国の市場にあるディーラーネットワークを訪れ、ハードテイルのトレイルバイクはどのようなものが欲しいかと訪ねて回りました。
その後、ドイツのR&Dに戻り、この新しいBIG.TRAILを完成させました。
最初の大きな変更点はホイールサイズを27.5から29にしたことです。これまでメリダにはトレイルを遊び感覚で楽しめるハードテイルバイクがなく、それにBIG.NINEを使用したいたので、その代替としてなら29が最適でした。
BIG.TRAILには140ミリストロークのフォークが採用されていますが、120-150ミリまでのすべてのフォークを使えるように設計されています。ダウンチューブにはボトルケージ台座を2つ装備し、RDハンガーはSRAMのUDHハンガーを採用しました。UDHはUniversal Derailleur Hangerの意味があり、つまり汎用品です。
タイヤクリアランスは2.5インチまで確保され、ドロッパーポストを標準装備。全くアナのないスペックや装備、そしてバランス感のあるバイクは、実際のニーズを具体化したからできたのです。
ジオメトリは特に先進的ではありませんが、低いスタンドハイトのおかげで、ライダーは身長ではなくそれぞれのライディングスタイルに合わせてサイズを選ぶことができるようになっています。安定性を求める場合には大きめ、俊敏性を求める場合には小さめを選びます。
今回のBIG.TRAILシリーズはすべてのバイクでチューブレスレディリム、BoostのFRハブ、ケーブル等の内装なども採用し、その価格に見合わない充実したバイクになっています。
日本国内にはBIG.TRAIL 400のみの導入となりますが、現状の需要を考えれば妥当です。フォークは素晴らしいとは思えませんが、十分にMTBを楽しめるものです。これに先ほど説明したすべての機能がつまっているにも関わらず、税別14万円を下回る価格設定はどうかしています…笑
MERIDA BIG.TRAIL 400
139,900円(税別)
サイズ:380(S)、41(M)