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25/29台
この数字はメリダが2021年にリリースするロードバイク系シリーズのディスクブレーキ車を数えたものです。割合は86.2%。改めて数えると、「ここまで進んでいるのか」と驚かれる方は多いです。特に2−3年新車に興味を持っていない方は浦島太郎状態でしょう。
MTBは20/21台で95%
MTBは随分前に入れ替えが完了しており、残った一車種は街乗り用の5万円の車種だけですから、これはこれのマーケット用、つまりほぼ入れ替え完了と言えます。
クロスバイクに関しては6/8台で75%
クロスバイクもここまで進んでいます。便利さを知ってしまえば戻ることができないでしょう。油圧式とワイヤ式の両方がありますので、ニーズ次第で選べます。
現在リムブレーキ車で残っているのは
SCULTURA TEAM フレームセット
SCULTURA 4000
SCULTURA 400
SCULTURA 100
RIDE 80
のみです。
あくまで個人的な予想ですが、SCULTURA TEAMフレームセットと4000、400あたりは来年には無くなっているような気がしております…
Eバイクは最初からすべてディスクです。むしろ、一部にEバイクを語る車種でリムブレーキがありますが、止めたほうが良いと思います。重たいので余計に停まれません。
迷っても良いのですが
迷わず買いましょうとは言いません。稀にリムブレーキのほうが良い目的の方もいるからです。しかし、MTBやクロスバイクで廉価版だけ残ったように、あまり自転車に興味がない人用だけが残りますが、趣味としてロードに乗る場合にはディスクに移行していきます。
最後までリムブレーキにしがみつくのもありですが、周りがドンドン便利に安全になる中で”止まれない自転車に乗り続ける”というリスクはなかなかのものになってきますし、それがこの2-3年で加速的に進んでいきます。ゆえ、いま時点からリムブレーキ車種を買うリスクをしっかり理解し、目的に応じて選択することをおすすめします。
流行りではない
まだ、”リムブレーキが戻ってくる”と思っている方がいらっしゃるのですが、それは間違いです。もう戻っては来ません。流行り廃りではなく、様々な方が安心・安全に乗れる機能として必要になったディスクブレーキは、今からスタンダードとなりますので、クルマからMTがほぼ消え、AT一色になったのと同じ様に戻っては来ません。
スチール系ビルダーさん達はそもそも対応する気がない方が割と多いのですが、最近の若い方は積極的に対応されています。
今後、リムブレーキの自転車を乗り続けようとした場合
徐々にですが不便になってきます。
ブレーキシューなどの消耗品に不便はしないでしょうけれど、コンポーネントパーツやホイールに関しては、不便さが増してきます。2021年のカタログでの比率を考えれば、数年でニーズが低下することは明確だからです。
メリダほどの規模のメーカーでこの割合ですから、もっとラインナップの少ない、小さなメーカーでは2021年時点で一気に100%となるところも少なくないでしょう。むしろ、メジャーメーカーの中でフレームセットも含めて”5車種も”残しているのは幅広いラインナップを揃えるメリダだからだとも言えると思います。
ゆえ、2021年で買うべきとは思いませんが、趣味やトレーニング・競技目的で次のロードバイクを買う場合、あるいは買い替える場合には、熟慮された上でご相談ください。
しばらく乗り続けているバイクであっても、”いつまで延命するか”については考えてみたほうが良いと思います。中には「オレはリムでいい!このままだ!」という方も、ガラケー同様にいらっしゃるとは思うんですが、ほぼ全員がスマホを持っていますように、それも時間の問題になると思われます。