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回転抵抗軽減と耐久性向上が目的
私がこの手のプーリーに興味がないことは、私をご存じの方なら理解いただいていると思うのですが、その上でなぜこれを?というところがみそです。
しかしながら、これに換えると「うわ!軽い!」なんてものではないわけで、体感できるかどうかは人によりますが、効果はありますということです。
ビッグプーリーを使えば良いのでは?
ビッグプーリーを使って問題ない条件下では問題ないでしょうけど、すべてのパターンにおいてトラブルがもっとも起きにくいのはノーマルだと思います。みんながお腹を壊していないからといっても、自分が壊してしまったらそれが結果になります。チェーンの状態(伸び、潤滑、長さ)、ロー側の大きさ、操作の違い、ペダリングによっていろいろなことが起きますので、私はその点からサイズを大きくしてしまうデメリットと比べて考えています。「デメリットはほぼ皆無」という表現も見かけたのですが、皆無なのにほぼとはこれ如何に…。チェーンそのものは長くなるわけで、タイムトライアルやトライアスロンなどで使用するギア歯が限られるのであればデメリットは少ないだろうと思われます。
そんな心配をお持ちの方でも、この11Tサイズなら使えるわけで、今回ご紹介しています。
素材はCH10(POM+CH10:ジュラコン+カーボンファイバー10%)
こだわった樹脂プーリーになっています。CH10(POM+CF10)はポリアセタール樹脂(通称ジュラコン:ポリプラスチック社の商標)にカーボンファイバーを10%含有しており、汎用POMより強度があり、また摺動抵抗も低い特性があります。POMは、化学名であるポリオキシメチレン(polyoxymethylene)の省略した呼称です。ジュラコンには自己潤滑性があり、軸受けなどにも使用されているので、エンジニアプラスチックに分類されています。競合製品としてはデルリンがありますが、特性が違います。摩擦係数は低い素材です。耐衝撃性、耐疲労性を上げるためにカーボンを追加しているのだと思われます。電動ガン(エアガン)のカスタムではピストンヘッドをPOM(ジュラコン)にするのは基本中の基本ですが、自己潤滑性もあり、スムーズで耐久性も抜群になります笑
今回、純正サイズのジュラコンプーリーということで、私は飛びつきました笑
たぶん、トラブルが出ない限り純正に戻す気は起きないと思います。
このくらい違います
各コンポーネントメーカーの純正プーリーに対応するよう11Tプーリーです。(SRAM非対応)
セラミックベアリングを装着してありますので、抵抗軽減にも役立ちます(平均15%の抵抗軽減になります)。上下合計約4gの軽量化(アルテグラ純正プーリーセットと比較)になります。
ということです。素材による抵抗低減もありそうですね。ただのプラはすぐ減りますし、減って毛羽立った状態だと抵抗になる上で汚れが付きやすくて、私はあれが好きではありません。
以下はアルテグラとの比較なので、105からのアップデートの場合にはもっと軽くなるんではないでしょうか?
2種類あります
CDJ 11Tプーリー ハイブリッドベアリング仕様 4800円(税別)
CDJ 11Tプーリーフルセラミック仕様 10800円(税別)
※交換作業は工賃2500円(税別)で承ります
使いやすいのはハイブリッドです。プーリー本体が寿命になるまで、シールを開けてグリスを再充填する必要はほぼなく、防水処理だけで使いきれるだろうということでした。フルセラミック仕様については、雨天走行後、あるいは〜500キロごとに清掃後注油をすることが推奨されています。これはオイルで保護することでの耐久性向上と抵抗軽減が理由です。