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そもそもオールラウンドってなんなのでしょう?
先日、「フレームによって脚がもつとかもたないとか、そういうことはプラセボ」という意見があったわけですが、明確に違いがある上、弱い人ほど機材からの影響は大いに受けると思いますので、プラセボではないと思います。
オールラウンドを辞書で引くと、
1 スポーツで、どんな技術でもまんべんなくこなせること。万能。「オールラウンドプレーヤー」
goo辞書
2 ある限られた分野だけでなく、広い範囲の見識を有すること。「オールラウンドの評論家」
だそうです。
しかしですよ、乗る人のスキル、パワー、経験によって、結果的に出力する時間と回数が変わるならば、誰もがオールラウンドだと感じるバイクというのはないということになります。
スクルトゥーラはオールラウンドなのか
REACTOが平坦用だと言われるのは間違いだと思いますが、あえてそう言う場合には、重量よりもフレームから要求されるペダリングの質の部分でそのような違いが出ると思います。
スクルトゥーラはペダリング時に踏んでいる時間が短く、割と一瞬でギュンッと踏んで、その後はかなりキレイに抜く必要があるわけですが、リズムが早いため、そこに合わせるのが難しく、スタートしてギュンギュンギュンと2-3漕ぎが良いものの、そのあとにも持続して淀みのない加速を維持するのはなかなか難しいものです。
その意味でSCULTURAはクライミングバイクらしいオールラウンド性を発揮するのだと思います。ですから、国内の草レース的にはSCULTURAの方がオールラウンドではあると思います。周回コースが多いので、登ったり下ったりが多いですからね。
REACTOはレーサーらしいオールラウンド性を発揮する
SCULTURAのCF5は特に難しいと思いますが、CF2であってもペダリングを繋ぐ際の優しさについて言えば、REACTO CF3の方がイージーだと思います。もっとイージーなのはSCULTURA RNDURANEです。難しい理由は抜けが早いんからです。だから、長時間しっかり回そうとするとちょっと疲れます。しかし、軽く回すだけでは気づかれにくいので、ペダリングが軽いとだけ感じる方もいると思います。ただ、CF3であってもREACTOはしっかりレーサーなので、FTP200W未満ではラクには感じないのだろうと思います。
ロードバイクをレーサーとして認識するなら、あるいはレースバイクに乗りたい方なら、REACTOを選択いただいたほうがオールラウンドだと感じるのではないかと思います。重量面では100-200g程度SCULTURAより重たいですが、登りばかり登るわけではないのがロードレースにおけるオールラウンドな状況ゆえ、REACTOの方がベターだと思います。
もっとも一般性のあるオールラウンドだと感じるのはこれ
その上で、SCULTURA ENDURANCEが一般的にサイクリングを楽しむ程度の出力(FTP180-200W)において、剛性とのバランスがよく、またSCULTURAの俊敏性を穏やかにし、REACTOのように踏んでいる時間を少し長めにしてくれる特性があるので、”気持ちよく踏める”という意味においては、2021年モデルのメリダのロードレーサーの中ではもっとも一般にイメージされるオールラウンドという意味が成立しやすいと思います。
その意味で、当店ではSCULTURAに関しては店頭に試乗車を用意せず、SCULTURA ENDURANCEの用意をします。これはSCULTURAのCF2に乗るべき人は、SCULTURA ENDURANCEの方がベターなチョイスになるであろうという、私からのレコメンドです。9/19-20くらいからSCULTURA ENDURANCEの試乗をして頂けるようになる予定です。ぜひ、カッコよくて乗りやすいSCULTURA ENDURANCEを体感してみてください。
詳しくは店頭で
やはり、人によるんです。一言で言えばそうなります。そのあたりは、どこを走るから、どこに住んでいるから、初めて何年だから、そういうことでは決まりません。いろいろな話を伺って、その上ででないとわからないのです。
どれを選べばいいかわからない方などは、ご来店いただき、お話を聞かせてください。
ご来店をお待ちしております。