[コラム] 私からメリダの自転車を買って頂くことは

この記事は約 3 分くらいで読めます

いつもご来店いただきましてありがとうございます

当店は創業まもなくからずっと一貫してメリダを取り扱っています。扱い方も専門的で、他のメーカーのバイクは積極販売していません。

私はただメリダ販売するだけではなく、メリダを日本で販売するマーケットの構築に参加し、協働しています。

だから、「パートナーショップ」なのです。

ただ単に多くのメリダ製品を取り扱っているとか、販売金額が多大であるとか、それだけが”パートナーショップ”になれる条件ではありません。ショップ側からお願いするものでもなく、手を挙げるものでもありません。”お声がかかるのも待つ”ものです。

メリダを創業させたのはアイク・ツェンです。数年前に亡くなってから、ご子息であるマイケル・ツェンが社長を務めていますが、彼に会ったことがある日本の自転車関係者はかなりレアでしょう。なお、マーケティングや実務面で前面においては副社長であるウィリアム・ジェンが立ちます。彼にあった人も多くないでしょうし、ショップの人間ではまずお会いするチャンスはありません。

複数のワールドカップで優勝し、10度の世界チャンピオンを獲得、9度のヨーロッパチャンピオン獲得、2004年のアテネオリンピックでは金メダルを獲得した、MTB界、女子サイクリスト界の生ける伝説ガンリタ・ダール・フレシャ。彼女に会ったことがある人も多くありません。最近は日本にも来ませんし、ヨーロッパで会ったことがある人も少ないですね。夜にドレスアップしたガンリタの姿は女性らしさの溢れる美しさですが、目にされた方は何人もいません。

ここまでお話したのは、私はどの方にもお会いしたことがあるからです。一昨年にはあのホセ・ヘルミダ・ラモスが当店を訪れました。

これは自慢ではなく、事実です。会う会わないは、タレントさんに会ったというものではなく、ご本人とお話し、他では聞けないことを聞き、そのメーカーやブランドの本質に迫ることが出来る要素を沢山頂く事ができます。

他にも、開発総責任者のヨーガン・ファルケやその下で働くエンジニアからも、直接プレゼンテーションをして頂きました。翻訳した文章を読んだり、日本の代理店さんからの情報を聞く場合と、全く違います。アップルの元CEOであるスティーブ・ジョブズの基調講演を聞くか、文字の情報だけ読むか、そういう違いでもあります。百聞は一見しかずです。

ベルギーにあるメリダエクスペリエンスセンターに行ったことがあるのも日本では数名しか降りません。

I ♡ MERIDA

メリダは自転車メーカーですが、どの製品でもメーカーでも、その思想や目標があり、それをユーザーに理解して欲しいと思っています。ユーザーはそういう考えに同意をし、製品購入という形で投資をしていただきます。しかし、多くのメリダディーラーではその同意は得られないでしょう。なぜなら、自転車のスペックという情報以外、メーカーやブランドに関してご存知ではないからです。

私は、私からメリダの自転車を買って頂くことはそういうことであると理解していますので、手早く売ってしまおうとは思っていません。しっかり、じっくり、納得していただいた上で、メリダを好きになっていただきたいと思っています。

今日明日はとても寒く、天候も悪いようですが、お天気が回復しましたら、またご来店頂けますようにお待ちしております。