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メンテナンスが終わりました
冬になると、あるいは春の前には預かりのメンテナンス依頼が増えます。最近はCOVID-19の影響により、多くなっているようにも思います。
今後も、自転車を移動のために、レジャーのために使う方は増えると思います。
今回行った作業は
・ワイヤー交換
・チェーン交換
・タイヤ交換
・ハブグリスアップ
・ヘッドグリスアップ
・バーテープ交換
・シフト調整
・全体のチェック
・フレームへの簡易なクリーニングとコーティング
です。
以上を行うことでお支払い頂くフィーは
35,000円(税込)
です。
ちなみにこれはおまかせで承っています。必要な箇所には容赦なく整備を行いました。元の状態は全くの未整備ではありません。チェーンには防錆効果最強のEPT仕様を使っていますので、コストを掛けてます。バーテープは1900円、タイヤは1本4180円です。ハブとヘッドはオーバーホールではなく、グリスアップのみから、少し安いです。日常使用や通勤なら私はそれでいいと思います。
継続的な整備が不足した自転車、あるいはしばらく乗っていない自転車に対して、”あまり知識のない方に安心して乗って頂く”ために必要なコストはこのくらいが目安となります。あるいは、もっと多くが必要な場合もあります。
クルマに例えると、車検のようなものだとご理解ください。車検のためのコストが高くなる場合、それは消耗したり劣化して交換が必要な部品代とそれを交換するための作業工賃が多くを占めます。過去3年間使い、向こう3年間にわたって、”基本的に洗車と給油以外の維持管理を行わない”という使い方の場合、そのくらいはかかってしまい、それが維持管理費用となります。
そういった検査や作業を行わない場合、どこかで故障したり、トラブルに会ってしまう確率が上がります。事故を起こす確率も上がってしまいます。速度が高く、重量も重く、他人を死に至らしめる可能性の高いクルマでは、最低限の整備状態を維持することが義務化されており、それを車検制度によってユーザーに押し付けています。これは必要なことだと思いますし、素晴らしい制度だと思います。
自転車の場合、このような車検制度はありません。また、第三者が維持管理を強制することもできません。たとえ警察でもできない法律になっています。ゆえ、自転車を維持管理するその全責任はユーザー自身にあります。
ただ、知識と経験がなければ、健全な状態かどうかを判断したり、維持管理をすることやアラートを出すことができませんから、当店のような自転車店ではそのお手伝いや案内を行っています。当店では基本的に、整備不良の発見された自転車に対して、それをそのままお返しすることはお断りしています。なぜならば、当店には製造物責任が発生するからです。ワーストケースを想定した場合、ユーザーご本人が亡くなるなど不在となれば、どの部分を整備したのかははっきりしません。そのような場合には当店が亡くなった原因を負う可能性があります。あるいはどなたかに対して怪我をさせたり、死亡させてしまう場合もあるでしょう。整備されていても「これは自転車が悪いんだ」と主張されることはありえますが、基本的に未整備箇所を見過ごす、あるいは放置する形での依頼を承らないことで、それにセーフティネットをかけることができますし、整備することで提供できる満足度の向上とともに安全と安心というサービスも提供することができます。
今回はそのためのコストが税込35,000円でした。
メンテナンスはいつでも承ります。
ご来店をお待ちしております。