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いつになったら抜本的な改善が望めるのか
昨晩は凄いことになってたんですね。
相変わらず、この競技は一体なんなんだろう…と。選手を守る義務を果たさない主催者には呆れます。興奮するのはわかってるのに、なぜ対策しないとかと言えば、それを写真に撮ったりして欲しいからで、選手はそのための奴隷です。全員がドメスティークです。
私はツールのそれが特に気に入りません。山は無観客でやれば解決しますが、メディアは許さないでしょう。観客を訴えるとか言う話がありますが、それは当たり前の事後対処でしかありません。選手はUCIなりASOを訴えたほうが良いと思います笑。訴訟してもまた起きると思うので。
実際、ASOのピエール・イヴ・トゥーオーは「私たちが提供するショーが、ごく少数の観客の容認できない行動によって損なわれないようにしましょう。」と言っています。
ほらね。
私や普通のゲームファンの思いは一つ「ゲームを見せろ」「いいプレーを見せろ」です。それは自転車でもサッカーでも野球でも変わりはありません。クソ観客はどこにでもいますし、日本にもいます。そいつを野放しにする場合、大抵はクラブやスタジアムやチームに文句がいくのですが、なぜ自転車メディアはクソ観客をクソだと言うだけに留まるのか、まるで問題の本筋を隠すためのスケープゴートのようにも見えます。
他のスポーツでも興奮すると何が起こるかわからないのは同じわけで、スタジアムではないならば、せめて選手を守るようなもっと積極的な努力をしなければなりません。公道こそステージレースこそロードレースというスタンスは分かるんですが、日本の周回コースのほうがセキュリティを高めるには現実的なので、最近はヨーロッパでもスプリントゴールがサーキットで行われるのは増えているのではないか、と。
数時間前から準備していたはずですね。カメラの位置も確認し、このアングルなら!とやっていたでしょう。カメラ側もそれに気づいたはずです。100年の歴史を持つならそのくらいわかるでしょう…。つまり、「カメラ周辺はセキュリティを濃くしろ!」と言わないASOなのでしょう。
「クソ観客め!」という怒りより、「またレースができなかったじゃないか…」という怒りのほうが、私には大きいようです。相当儲かってるASOなので、VIP運ぶのにヘリを飛ばしまくるなら、セキュリティをもっと立てて危ない観客には予め対処するなどできると思います。あの観客はプロトンが来る前からやばかったでしょうし、TVカメラあってのあの観客なわけで、事前予測がまったくできなかったとは思えないのですが、その点について突っ込む自転車メディアがあるかどうか。きっと、全部をクソ観客のせいにするはずです。
また、このようなアクシデントがあると、メディアは折れたフレームを映したがるのですが、それはどうなのでしょう?自転車を利用したスポーツと共に彼らのマインドがあるならば、隠すとは言いませんが、ASOも含めて壊れるだろうと思われるアクシデントの多発を許容していることは、自転車メーカーや我々ディーラーを含めて、選手ともども餌にされていると思わざるを得ません。100年経っても改善されないとはどういうことなのでしょう?