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いつ買うか、どれを買うか、どこで買うか
Eバイクを買うタイミングについて、以前「Eバイクは3年もすれば陳腐化する」と発言された自転車店主さんもいらっしゃったのですが、そこからすでに3年経ちました。まるでそうなっていないことは明白かと思います。それは現在の状況がドライブユニットもバッテリーにも大きなブレイクスルーはしばらく無い状態だからです。
あえて価値低下する場合について想像するならば、それは
■ 平均価格を大きく下回る製品を購入した場合
■ 無名な新しいメーカーの製品を購入した場合
にそれが強まる可能性はあります。
Eバイクはここ10年くらいの製品ですから、比較的新しいものです。日本ではこれからであるとも言えますし、今が起点でもあります。その状況で大事なのはなんでしょうか?スマートフォンやパソコンなどの電子機器的な特性を加味するなら、大事なのはシェアと予算です。小さなメーカーでもいい製品があるはずだと言うでしょう。しかし、現実的にはその可能性はかなり低いと言えます。あくまでも、ある主観に基づいた狭いマニアックな価値観においての良い製品を生み出せるでしょうが、一般人が買うには不適当だろうと思います。つまり、わからない人が買う場合には失敗する可能性が高いと言えます。そして、結果的にシェアが大きな製品を使うほうが得をします。
平均価格を大きく下回る場合、製品を利用して楽しむことに支障をきたす場合があります。それもまた他のアクティビティや製品と同じく捉えて頂ければ、容易に想像可能です。なお、Eバイクの平均価格はEUでは43万円ほどです。廉価なモデルで30万円台前半ですから、20万円台やそれ以下の場合にはスポーツ性が下落していきますので、シティライドや足代わりであれば機能すると思いますが、ユニットにコストを割かないといけないので自転車としての機能が限度を下回ってしまうのです。10万円台でも高いと思う価値観もあると思いますが、ことEバイクに関してはかなり難しいラインです。もし、あなたがEバイクにスポーツ性やツーリズムを期待するなら避けたほうが良いでしょう。
無名メーカーがなぜだめか、それは自転車屋ではないケースがあるからです。クルマメーカーが急に出てきて成功する場合もありますが、自転車はテクノロジー的な隙間が狭いのでノウハウ有利な世界です。”そもそも自転車を知らないと良いEバイクも作れない”のです。フレームを作って、パーツを組み付けて、ユニットを乗せるのですが、そもそも自転車として破綻している製品も新興モノにはかなり多くあります。特に小径系は危ないので気をつけて下さい。小径系が危険なのはペダルバイクでも同じですね。まともな小径車を作るには、まともな通常サイズの自転車を作るよりとても大変です。
買う場所は通販は論外ですね。リアル店舗でも、自転車店でないところは避けるべきだと思います。クラウンドファンディングも通販と同じレベルで避けるべきです。自転車に乗るために必要なサービスのクオリティとサスティナビリティを提供できません。
いろいろなEバイクに乗っていろいろなことに気付かされました。「あー、やはり自転車なのだな」と。その意味でシマノSTEPSを積んだ製品は3年経過しても一切陳腐化すること無く、現在も楽しんでおられるのをよく見かけますし、私も大変楽しく乗っています。この状況はあと5年くらいは変わりなく(いやもっとかな?)、安心してシマノSTEPS搭載Eバイクを購入頂ければ良いと思います。