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行く行く詐欺を解消笑
「行きます行きます」と言い続けて何年?笑
とほぼ詐欺容疑で立件間近では!とまで追い詰められた私は、自転車の在庫が尽きてしまい売るものがないのをいいことに?笑、「もう遊ぶしかないだろ笑」ということで、高知県は四万十市の「オケラアドベンチャーズ」を訪ねることにしました。
オケラアドベンチャーズとは?
高知県四万十市で何年か前から(ちゃんと調べましょう笑)友人の高倉さんがやっている、日本に一つしかないアドベンチャーガイドツアーです。メインコンテンツは「バイクラフティング」。これはバイク+ラフティングの意味で、自転車で川をさかのぼったあと、その川をボートやカヤックで下ってくるというもの。なんかもう想像しただけでワクワクするツアーなのです。
で、問題は
「遡るってことは登るんだよね?大変そう」
「え?自転車はどうするの?」
というあたり。
Eバイクだからできること
オケラアドベンチャーズで使うバイクは全てEバイク。当店おすすめのメリダとミヤタサイクルという2つのメーカーの中で、EMTBやEクロスバイクをチョイスし、サイズも豊富に取り揃えていますので、体格を問わず体験することができます。
「楽しいことをするには、まず辛いことに耐えるのだ!それこそが冒険の醍醐味なのだ!」
と昭和感あふれる体育会系思想に囚われることもないので、アドベンチャーの中の楽しい部分だけを抽出して体験できます。まあせめて、自転車には乗ってなれておく必要はありますし、あまり怖がっていても楽しめないと思いますが、ワクワクする気持ちを抑えつける要素が確実に減るのは確かで、それはEバイクだからできることだと言えます。
パックラフトだからできること
パックラフトとはパッキングできるラフト、つまりどこにでも持ち運びのできるインフレータブルボート(空気を入れて膨らますボート)のことを、パッキング(Packing)できるラフトボート(Raft)でパックラフト(Packraft)と呼ぶようになりました。特徴はパッキングできること、つまりは山を登り、峠を越え、川を膨らませて下るということができるので、移動しながらフィールドを移動しながら楽しむことができます。参加者の希望や天候などによって、色々なポイントを知り尽くしたガイドの高倉さんは、この”移動できる”という特徴を最大限に活かし、最高のツアーを体験させてくれます。
自転車や重たいバックパックやスキーを載せても全然平気なので、ツアーで使うEバイクはパックラフトの上に固定して、川下りを楽しみます。なんかもうこの時点ですごすぎるでしょう?想像を越えてくるでしょう?それが良いんですよ。
面倒見の良いガイドで安心
要件は理解して頂いたけれど、実際に楽しむにはあれが足りない、これが足りないと不安もあろうかと思います。日本人は相手に迷惑をかけちゃいけない、自分で大丈夫だろうかとすぐに心配をします。しかし、オケラアドベンチャーズはそれを十分理解しているので、「とりあえず来て下さい。あとはこっちに何でもあるし、その上で楽しませるのがガイドの仕事ですから」と仰っています。
Eバイクはもちろんあるので、基本手ぶらでOKです。今回私も荷物を背負うようなバッグを忘れたんですが、貸していただきました。ヘルメットなどもあります。最低限度必要なのは汚れたり濡れたりしてもいい服ですね。想像できると思いますが、綿はNGです。寒くない時期ならサイクルジャージでもまあ平気でしょう。詳しいことはガイドの高倉さんまでコンタクトしてみて下さい。
特に秋はおすすめらしいですよ
夏が終わり、秋が来ると、四万十川は一年間で最高の季節になるそうです。収穫の秋、あるいは過酷な冬を迎えるために生物にとっても備えの季節。そういった四季の良いところを詰め込んだ秋に体験するのにバイクラフティングは素晴らしいのだそうです。
参加者の希望に応じてできる様々なアレンジ
オケラアドベンチャーズではメインであるバイクラフティングに、出張シェフ、木工クラフト、オイルマッサージ、野営など様々なオプショナルサービスを追加できます。それぞれにはスペシャリストが招かれ、ギュッと詰め込んだツアーにすることもできます。また、サイクリングだけを抽出してツアーをすることもできますので、やりたいことを何でも伝えてみて下さい。
今回は四国カルストサイクリングとバイクラフティングの2days構成
今回は天候がやや不順ということで、当初予定していた野営プランはキャンセルし、1日目に四国カルストまでのサイクリング、2日目にバイクラフティングを楽しみました。野営プランとは、Eバイクで川をさかのぼったあと、川を下る途中の河川敷で野宿をし、夜が明けたらゴールまでまた川を下っていくというスペシャルなプラン。夏は暑さと虫も多いですし、これも秋なら気持ちよく楽しめるそうです。
四国カルストは日本三大カルストの一つで、石灰岩などの水に溶解しやすい岩石で構成された大地が雨水、地表水、土壌水、地下水などによって侵食されてできた地形です。山を登った先にいきなりドーン!と広がるカルスト地形は壮観でした。四方全てを山に囲まれたそこは、海も街も見えず、ただただ山しかありません。関東に住んでおり、そこから旅をした関東、東北、信越、そのどこにもこのような地形は見たことがありませんでしたので、今でも記憶に深く残っています。地表に表出している岩はカルストに独特の大変特徴のある形状をしていて、まるで人間が削ったのではないか?という鋭さと滑らかさが見られました。クルマで行く場合、大変狭い道路を通っていくことになったり、あるいは駐車場のあるところでしか降りることができないのに対して、自転車であれば好きな場所で止まって眺めたり、カルストを走りながら常に体感することができます。オープンカーやオートバイでも、開放感は自転車に敵いません。
四国カルストは標高が1,000〜1,500メートルの高地にあるため、かなり体力に自身のある人でないと、自転車で行くことは難しいでしょう。もちろんできる人はいるでしょうが、そこまでは辛く苦しく、走っている間も会話など無く、遅い人は置いていかれるプレッシャーとストレスを感じながら、サイクリングという言葉からかけ離れた苦行を強いられます。しかし、Eバイクなら辛さはかなり少なくなり、走っている途中の景色や会話を楽しむことができますから、自転車の楽しい部分だけを楽しむことができます。
四万十川は想像を超えたスケール…
大雨や台風で「四万十川が増水して溢れそうです」と私は聞いたことがありません。しかし、実際には雨量が多い時期と少ない時期でかなりの差があり、増水した場合には橋や建物など多くの構造物が水に沈みます。しかもそれは数十年に一度ではなく、数年おきにあるようです…。もう、この時点で意味がわかりません。四万十川のダム問題なども鑑みますと、四万十川流域に住む、特に高知県川の人々にとっては文化そのものという印象を受けました。増水に備えて制御するのではなく、川とともに水とともに生きるという豊かさと厳しさが共存する、まるでナイルのような”共に暮らす”という可能性や自然との共存について深く考えさせられました。
スタート当初は難しく感じた船の操作も、時間の経過と共に慣れてきて、楽しさが上回ってきました。今回は18キロもの距離を5時間もかけて下ったので、なかなか疲れたのですが、もうすでに「また行きたいな」と中毒症状笑が出るほどです。キャニオニングや”普通の”ラフティングも目立ってきている昨今ですから、”関東からわざわざ高知県まで行く意味”については考えてしまうかも知れません。しかし、オケラアドベンチャーズのバイクラフティングで高倉さんが教えてくれる四万十川や高知県の文化、動植物についての知識は、ただ単にアドベンチャーなツアーであるという枠を超えて、まさに四万十川とその流域に拡がる歴史や文化を堪能するのには最高の体験になるだろうと思います。
というわけで、ぜひとも、オケラアドベンチャーズへコンタクトしてみて下さい。
「行きたいよねぇ」
「いいねぇ」
「行ってみたーい」
ではなく、
行くんです!!!笑
そう、今すぐ!
死んじゃったら行けませんよ笑