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新しい台湾のOEMフレームブランド「DIZO」
この度、当店では新しく「DIZO(ディゾ)」というバイクメーカーの取り扱いを開始しましたので、それをお知らせします。
DIZOは台湾のアドバンス インターナショナル マルチテックという会社の自社ブランドです。何十年も前から優秀なカーボンフレームサプライヤーであることは、私達のような自転車業界関係者には知られていることで、”信頼できる”サプライヤーだと認識されています。
アドバンスは非常に信頼できるかわりに、頑固でもあるイメージはあり、ここで作ったフレームはいい意味で普通のロードバイクであることが多いです。むしろ、危険を感じる軽さであったり、奇をてらった造形を望むなら、別のサプライヤーへ発注するほうが好ましく、アドバンスはよりコンサバティブで、かつ欧州メーカーの製品をカバーできるような仕上がり感も期待できるます。また、見た目の仕上げもきれいなので、所有欲も満たしやすいサプライヤーです。
正直なところ、私もまだDIZOについては多くを知りませんが、これまでの経験と記憶から、ちょっとおもしろい製品なのだろうと思い、取り扱うことにしました。
私が思うおもしろいという意味の中身については、
台湾OEMだからといって安さを全面に押し出していない
製品のクオリティが高い
高級感がある
コンサバティブなロードバイクらしさとクセの無さ
それなりに最適化された価格
他の人が乗っていない個性
などの点です。
台湾のOEMブランドという意味
もちろん、安さの代名詞としてその言葉が用いられるのは理解するところですが、現実には、メリダとジャイアントはもはやその位置にはおらず、むしろ、自転車界の中のトヨタ自動車だと言えます。もちろん、企業価値やその目指すところは次元の違う部分があるのは承知の上ですが、生み出す製品が他メーカーに対してどのような脅威であるかとか、ユーザーにとって何をベンチマークとするかなどの意味ではそうだと言えるはずです。
その意味でいくつかのメーカーは、メリダやジャイアントが担っていた安くて良い製品というポジションであったり、メリダやジャイアントを追う立場を狙って争っています。ここ数年の間に目立つようになったいくつかのブランドはそれです。しかし、安さを全面に押し出すマーケティングでは、メリダやジャイアントに追いつくことはできないでしょうし、むしろ別の客層を掴んでしまうことでしょう。私は、このDIZOはそういうライバルの中でも抜け出せる個性があると思いますし、製品にも期待していますし、また乗る方がプライドを維持しやすいブランドになりえるのではないかと思っています。
今後は試乗イベントも開催予定
2021年モデルの製品はリムブレーキ仕様のみですが、まずはそれらのモデルで試乗会を開催します。その後、2022年モデルの発表もあります。
試乗イベントでは、買う買わないではなく、DIZOという製品について知って頂き、自転車のおもしろさを広げるネタにして頂ければ楽しいのではないかと思います。
DIZO JAPAN オフィシャルウェブサイト
https://www.dizobike.jp