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Eバイクのことをわかっているメーカー
Eバイクで発生する多くの問題は駆動系とサドルにあります。タイヤもその中に含まれる場合はありますが、選択肢は多くあり、そこまでクリティカルではないでしょう。Eバイクではペダルへの荷重が減るため(つまり、ペダルを力強く漕ぐことが減る)に、サドルへの荷重が増えます。E-MTBでは特に、アップライトな姿勢になるため、ペダルバイクより快適性を増したサドルが必要になります。
「Ergon SM E-Mountain CorePrimeサドル」は350グラム以上もあり、たしかに軽量ではありません。しかし、Eバイクはそもそも20キロ近くありますし、重量が重たいことが問題になりません。そのため、サドルのレールをチタンやカーボンにしたり、シェルをカーボンにしたりすることは必要なく、むしろそのようにすることで地面からの突き上げは大きくなってしまうでしょう。また、転倒した際にカンタンに壊れてしまうことがなく、Eバイクにそれは必要でしょう。
シェルは2層構造になっており、Infinergyと呼ばれる可動パッドの層が2層の間に挟まっており、ペダリングに応じて左右に回転するようになっています。不必要に動くことはなく、必要に応じてペダリングをスムーズに行うことに寄与します。
真ん中には溝があり、しびれを防止。Eバイク用らしく、坐骨の下に最大のボリュームを確保したパッドは十分な厚みがあります。ドロッパーポストなどによって、サドルの最低高に制限があるユーザーは、分厚いサドルを嫌うでしょうが、その余裕に問題がないのであれば、このくらい分厚いサドルの方がいいだろうと思いますから、試す価値があるのだろうと思います。
もう1つの特徴はせり上がった後端部です。急峻な登坂において、このバックサポートがバイクへしっかりと荷重するのを助けます。これもまさにEバイクのことをよく理解した設計だと言えますし、ERGONらしい現実的なバランスの製品だと思います。
ERGON SM E-Mountain CorePrime
19,980円