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通勤くらいにしか使っていない
メンテナンスに関する誤解に、趣味でサイクリングをしている人らの方が、通勤よりも消耗が激しく、メンテナンスがより必要であるということがあります。
これは、この文だけ読めば正しいように聞こえるのですが、実際の事情は異なる現実が存在しており、想像することもできます。
サイクリング目的のほうがより維持管理が必要だとする要因としては、距離をサンプルにしているのだと思われます。つまり、通勤は片道5キロ程度でも、サイクリングは2桁どころか3桁もの距離になる場合があり、たしかに消耗しそうであるということです。
ただ、サイクリングは余暇に楽しむものであるため、休日に行うことが多く、つまりその人の生活の中で”大切にされる”ことが多くなります。しかし、通勤は通うことが大事であり、”通いさえできればいい”ですし、特に往路では時間に余裕がない場合が多く、また復路走行後も空腹や疲労により機材の維持管理を怠ってしまうケースが多くなります。つまり、あまり”大切にされない”場合が多いでしょう。
頻度はどうでしょうか?毎週末走ったとしても年間108回、しかしそんなことはないでしょう。それと比較し、通勤では平均出勤日数を240日とした場合、年間で140/365日が雨天だとしても、おそらく多い方で200日前後利用することになるでしょうし、少なくとも180日くらいにはなると思われます。つまり、通勤距離次第では週末利用の方より多く走行される場合もあるということです。
通勤で利用する場合、「”通勤にしか”使っていない」という意識ではあると思いますが、イベントそものの楽しさが低いため、手間をかける意欲も低く、道具に対する意識や大事さも同時に低く見積もってしまいがちです。ゆえ、維持管理するための行為や気遣いが休日利用する場合より減ってしまう傾向があり、実際には走行距離が少ないケースであっても酷く消耗が激しいまま利用されているケースは少なくありません。つまり、使いっぱなしになります。
3ヶ月〜半年に一度の点検を推奨
週末利用の中でも、通勤利用の方でも同じですが、3ヶ月〜半年に一度程度の点検依頼をされることをオススメします。間隔が一年では長いと思います。自転車の維持管理を歯と歯科医に例えたポストを読んで頂くと良いと思います。
歯科検診と自転車メンテナンス
https://www.biciclettadimattino.com/blog/?p=42386
歯医者さんも一年に一度では足りないと思いますし、その間にうまく管理できていなければ、虫歯になることはもちろん、歯を失ってしまいかねません。それは自転車でも同じで、1年はあまりにも長過ぎます。
3−4年放っておくとどうなるのか
3−4年放っておくとどうなるのかというと、”概ねどこか壊れている”だろうと思います。むしろ、ほとんどまともに動いているところがなく、完全な整備不良車になってしまっているものも定期的に目にします。上手く管理できているケースもあるでしょうけれど、個人管理でそれができているケースは極稀ですし、考えにくいと思います。つまり、これまた歯や身体と同じで、自覚症状はないけれど病気になっているということです。そうなってしまうと、必要なものはオーバーホールという名の修理ですね。出費としては同じ額だとしても、こまめに行うほうが気持ちよく、また負担も減りますから、メンテナンス実行や点検の間隔は空けすぎないほうが良いと思います。
まずはご来店を
基本的に、電話やメールで工賃や工数の見積もりはできません。医者にかかる時のように、どのように過ごしていたか、あるいはどういう自覚症状があるかを、まずはご来店いただき、伝えてください。自転車の状態(身体の状態)を見て、その認識との相違、あるいは必要な処置について検討し、お伝えします。そこまで行って初めて、概ねの見積もりと納期ができます。実際には、作業をすすめるに従って(お腹を開けてみてから)わかることもありますので、それは治すしかありません。ゆえ、事前見積よりも最終ご請求金額が変更になることはありますし、納期(入院期間)も変わります。
メンテナンス持ち込みの際にはこちらからご予約も頂けますので、ご利用ください
https://airrsv.net/mattino/calendar