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やりましょう、今すぐ!
色々な書き方がありますけど、とにかくやりましょう、と。Just do it!です。それしかないです。ご飯を食べたらお皿を洗うし、クルマも洗うし、エアコンのフィルターも掃除する。しないと壊れてしまう。
メンテの基本は洗うこと、きれいにすること
人間と同じでお風呂に入ることが基本です。きれいにしすぎて別の病気になるケースもありますが、何日も入らなければ確実に病気になるでしょう。それは肌ばがブツブツするとか、痒くなるとかのレベルから始まりますけど、それを”見て見ぬふり”していると、今度は本当に大きな病気になってしまうことは容易に想像できます。
身体と同じだと考えれば、ご自身の自転車のために自分でやってほしいことは
・掃除(クリーニング)
・観察
です。
自分で自分を治療することは、どこをどうやって治療するか、それと治療行為自体への自信と完成度を高めることができないと思うので、あまりおすすめするものではありません。
行う目安
前にも書いていますけど、歯医者さんと同じように考えてOKです。マメな人は毎月、ちなみに私はそうです。でも、行けない月もあるので、そういう場合には3ヶ月空いたりします。でも、そのくらいの間隔では行くわけです。そうすることで、虫歯も小さな段階で治療でき、大きなトラブルを起こさず、美味しく食べることができます。
”めんどうくさい”のはわかります。でも、こういうことは習慣ですし、一度気合を入れて笑、いい状態を継続するとむしろそうしないと嫌な気持ちになるので最初が肝心です。
歯科検診と自転車メンテナンス
https://www.biciclettadimattino.com/blog/?p=42386
例えばチェーンは5000キロを目安に
たとえばチェーンは5000キロくらいを目安にしましょう。しかし、オイルを挿したりして良い状態で使っての話なので、すり減ったスプロケットやチェーンリングと一緒に使うなどすると、もっと早くだめになります。「いやもっと乗ってるけど切れてない」という人もいるでしょう。その距離を過ぎたらいきなり切れるとは言っていません。トラブルが増えますよと言っています。
チェーンを2回交換したたスプロケットを交換しましょう。約10,000キロが目安です。結構乗ってますね。往復10キロの通勤を1,000回繰り返す、あるいは20キロなら500回。つまり、往復20キロ走る人なら、年に一度はチェーンを交換し、2年に一度はスプロケットを交換すべきだとなります。ただ、クリーングを怠ってしまうケースが通勤車両では多いので、その8割位を目安に考えたほうが良いと思います。繰り返しますが、あくまでトラブルでのダウンタイムを発生させないためです。
オーバーホールはいつするのか
クロスバイクや通勤車両でもオーバーホールは必要です。最初に書いたように、使い続ければいつか道具は壊れてしまいます。ただし、本人が虫歯ではないという段階においては「大丈夫だ」と思うものですから、そこで必要なことが点検であるということです。
点検とは、”見るだけ”で大丈夫であることを確認するものではなく、何からの維持管理行為を行って状態を保つ手伝いをすることです。歯で言えば、歯石除去や研磨などクリーニングです。ブラッシングだけで行えないことを補助するのがそうです。
自転車でも同じで、しばらく使った道具はそのままで大丈夫なわけはなく、何かしらの維持管理行為は必要なのです。どこを作業すべきか判断する、そのために点検をするわけです。
通勤が自転車を消耗させる
通勤で利用する場合、「”通勤にしか”使っていない」という意識ではあると思いますが、イベントそものの楽しさが低いため、手間をかける意欲も低く、道具に対する意識や大事さも同時に低く見積もってしまいがちです。ゆえ、維持管理するための行為や気遣いが休日利用する場合より減ってしまう傾向があり、実際には走行距離が少ないケースであっても酷く消耗が激しいまま利用されているケースは少なくありません。つまり、使いっぱなしになります。
頻度はどうでしょうか?毎週末走ったとしても年間108回、しかしそんなことはないでしょう。それと比較し、通勤では平均出勤日数を240日とした場合、年間で140/365日が雨天だとしても、おそらく多い方で200日前後利用することになるでしょうし、少なくとも180日くらいにはなると思われます。つまり、通勤距離次第では週末利用の方より多く走行される場合もあるということです。
溜め込まないようにしましょう
溜め込むデメリットはやることが多くなるので一度の出費がかさむこと。それと少しずつ悪くなる状態に慣れてしまうので、「大丈夫だ」と思ってしまうことです。自分のことについて言えば、3泊くらいキャンプしつつ、MTBの24時間耐久レースを戦ったときのこと。レースが終わって山を降り、風呂に入りに行ったんですが、その時にはじめて”自分が臭い”ことに気が付きました笑
3−4年放っておくとどうなるのか
3−4年放っておくとどうなるのかというと、”概ねどこか壊れている”だろうと思います。むしろ、ほとんどまともに動いているところがなく、完全な整備不良車になってしまっているものも定期的に目にします。上手く管理できているケースもあるでしょうけれど、個人管理でそれができているケースは極稀ですし、考えにくいと思います。つまり、これまた歯や身体と同じで、自覚症状はないけれど病気になっているということです。そうなってしまうと、必要なものはオーバーホールという名の修理ですね。出費としては同じ額だとしても、こまめに行うほうが気持ちよく、また負担も減りますから、メンテナンス実行や点検の間隔は空けすぎないほうが良いと思います。
工賃は高いのか
はっきり言って安いと思います。これは自転車だから言うのではなく、”あらゆるサービスは自分で行うよりも安くできている”と思います。魚を獲ってきて裁くより寿司屋で注文するほうが安く、ダウンジャケットを着るために水鳥を捕獲しに行く人はいないでしょう笑。それはより確実に機能し、その道具を使っている時間を楽しく過ごすためにかけるコストとしてどちらか安いかということです。我々はさまざまな下準備をして待っていますが、その時間まで必要だという考えにならないことは多いと思います。道具を揃えるにも、技術を取得するにも、資材を揃えるにも、多くの手間と時間をかけています。”ただ作業を行うだけ”ではありませんし、その行為にも責任を負う覚悟です。
まずはご来店を
基本的に、電話やメールで工賃や工数の見積もりはできません。医者にかかる時のように、どのように過ごしていたか、あるいはどういう自覚症状があるかを、まずはご来店いただき、伝えてください。自転車の状態(身体の状態)を見て、その認識との相違、あるいは必要な処置について検討し、お伝えします。そこまで行って初めて、概ねの見積もりと納期ができます。実際には、作業をすすめるに従って(お腹を開けてみてから)わかることもありますので、それは治すしかありません。ゆえ、事前見積よりも最終ご請求金額が変更になることはありますし、納期(入院期間)も変わります。
メンテナンス持ち込みの際にはこちらからご予約も頂けますので、ご利用ください
https://airrsv.net/mattino/calendar