[コラム] メンテナンスでもっとも大事なのはセルフケアである

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メンテナンスは大事です

「メンテナンスは大事です」とは聞き飽きたくらい聞いていると思います。それを否定する人は誰もいないでしょう。

パーツの価格も上がっているので、オーバーホールやメンテナンスをする際の価格も上がっていますから、やらなければならないことをやり残すと、想定以上のコストになるので、これまで以上に定期的なメンテナンスが大事です。イニシャルコストを出す際に、値引き・割引・セールなどを好んで使う場合ほど、メンテナンスコストに対して割高に感じ、またその金額に対して懐疑的になるという傾向は、より一層強まりそうに思います。

点検とは?

自転車の点検とは、自分で行っているセルフケアが正しいかどうか、合理的かどうかをチェックするためのものです。歯磨きが上手くできているかどうか、歯科医で点検してもらうのと同じです。点検とは実作業を伴わないことをさし、それ以上は修理となります。

いつ点検するべき?

ぼくが毎月歯科医へ行くように、自転車の点検も毎月しても良いのです。それはその人のやり方次第です。自分が自分の道具に安心と安全を担保するために何をするか、それは自分のやりかた次第です。虫歯になっていなくても、歯石はたまります。ですから、虫歯になっていないからといって、ケアの方法に不足がないとは言えないでしょう。歯も黄変するでしょうし、歯茎にケアも必要です。自転車も同様に「走れているからOK」だとは言えないでしょう。

何をするのに、どうするのか

より美味しく、より健康になるために歯を大事にするように、より遠くへ楽に安全に気持ちよく走るためには、しっかりとした機材へのケアは大事です。歯に心配がある状態では、美味しいものも美味しく感じられなかったりするかもしれません。事故の原因にもなりえます。

ケアにコストを掛けないことで、トラブルによってより大きなコストがかかる場合もあるでしょう。歯を失うかもしれません。突然、大きな出費が必要になる知れません。歯を磨かず、虫歯になることを繰り返せば、いつか自分の歯をすべて失ってしまうかもしれません。しかし、「インプラントすればOK」と言うならそれはそれで良いと思います。どのように生きるかは自分次第で自由です。いついかなる形でいくらになるかはさておき、お金をかける必要性から免れることはできませんが、それをどのようにするかを、想定した形へとセルフケアによって導くことはできそうです。

メンテナンスとは何なのか

結局メンテナンスとは何なのでしょう。それはセルフケアであると言えます。メンテナンスをすることを大事だと思うのは、機材の健康状態を維持すべきであると思うからでしょう。そうしないと、困ったことになると思うからでしょう。しかし、虫歯になってから歯科医にかかるだけでは、虫歯を防ぐためには不足だとわかります。虫歯を防ぐには、もっとも基本的なことである歯磨きを正しく、適切に行うことが欠かせません。また、そのセルフケアが正しいかどうかを定期的な点検によってジャッジしてもらい、ケアの方法を修正し、より安心で健康な状態を保つように心がけることでしょう。

よって、自転車におけるメンテナンスでも歯磨きが大事ということが言えます。

歯磨きには、歯をきれいにするという行為のほか、自分の歯に注意を払うという効果があると思います。歯磨きを気にしない人は、歯や歯茎の痛みや腫れに対しても無頓着である可能性が高まります。

自転車でのもっとも基本的な、歯磨きに相当するセルフケアは掃除と洗車です。洗うという文字にはさんずいがつきますが、必ずしも水を使わなくてもできる方法もありますので、道具の購入とあわせて店頭で紹介しています。それは、歯科医に点検に行き、歯の磨き方を教わり、歯ブラシや歯磨き粉を購入するのと同じようです。

まずは自分の自転車を見てみましょう。鏡で自分を歯をみるように。そこで何をすべきか考えてみましょう。わからなければ、お店に相談に行きましょう。