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Bike RaderのBike of the Yearとは?
2009年に開始された毎年恒例のロードバイクオブザイヤーテストは、開始以来13回めを迎えました。過去の受賞者には、Specialized RoubaixやCannondale CAAD12など、その時代や瞬間を象徴とする車種が並んでいます。
その最新エディションとなる2022年のパフォーマンスバイク・オブ・ザ・イヤーに2022年に新しくなったSCULTURA TEAMが選ばれました。昨年までのアワードでは、ロードバイクをスーパーバイク(エアロロードが対象)とパフォーマンスバイク(エアロロード以外が対象)という2つのカテゴリーに区切って表彰を行っていたのですが、過去数年を見渡した上では、空力に対しての追求と軽量化への追求が一定の収束を得たと認め、「パフォーマンス」という統一されじたカテゴリーでの評価となりました。これはぼくの推測ですが、一つに統一したのではなく、レースバイクとしての主役がパフォーマンスバイクの方に移った(戻った)と考えられると思います。
メリダでは、おそらくは次のモデルでもREACTOはモデルチェンジされ継続されると思いますが、他メーカーではすでにエアロロードの開発が事実上ストップしていたり、チームバイクとしては見られなくなっているでしょう。それらの状況を反映させたものだと思います。つまり、パフォーマンスバイク・オブ・ザ・イヤーは軽量ジャンルでのアワードではなく、2022年のパフォーマンスをセールスポイントにするロードバイクの頂点を極めるアワードであるというわけです。
2022年の特徴
2022年のバイク・オブ・ザ・イヤーでは、23台のロードバイクとグラベルバイクがテストされています。昨年冬から今年の春先にかけて、多くの時間を費やして行われました。
しかし、2022年は市場がそうであるように、バイクとコンポーネントやあらゆるパーツの不足・枯渇が知られており、それはこのテストにも影響しています。100台以上をリクエストしたのですが、最終的には23台が選択されました。100台のうち23台しか来なかったのではなく、在庫のあるものからチョイスせざるを得ない中で23台が選ばれたということです。中には、テストが終わってから到着したものもあったそうです。
しかし、今回の結果は世の中にあるバイクをもっとも包括的にテストする場であり、市場に出回っているほぼすべてのバイクにまで網羅されています。
Performance Bike of the Year に選ばれた Merida Scultura Team
パフォーマンスバイク・オブ・ザ・イヤーの候補は以下の5台でした。
- MERIDA SCULTURA TEAM
- Cervélo R5 DISC FORCE eTap
- Bianchi Specialissima Dura-Ace Di2
- SCOTT ADDICT RC10
- Lapierre Xelius SL 9.0
この中でMERIDA SCULTURA TEAMは頂点に輝きました。
もちろん、他の4台も素晴らしいバイクだろうと思いますし、良いパフォーマンスをすることでしょう。しかし、その中で審査員が選んだのはMERIDA SCULTURA TEAMでした。
単にスペックにおいて抜きん出たわけではなく、ペダリングに対するMERIDA R&Dチームによる追求が素晴らしい結果を得たのだと思います。少なくともぼくは、この新型SCULTURAに十分な時間の試乗を行ったわけですが、MERIDAを10年近く扱い続けているぼくも、今回のモデルチェンジの結果は予想を超えたものだったと衝撃を受けました。
単に軽いとか、かっこいいとか、キャッチーなものではなく、総合的に優れているということです。すべての地形で速く感じ、より激しく、そしてより速く走る気持ちを盛り上げてくれる大変刺激的なフィーリングであったとの評価をされています。その上で競合他社の多くよりも、はるかに低いコストであるという点は欠かすことができないMERIDAの魅力でもあると書いています。
おめでとう、MERIDA SCULTURA TEAM!