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組み立ては製造にあたります
最近、中古店で購入した自転車を乗れない状態で受け取り、それを組み立ててほしいという依頼が増えています。
まずはじめに、乗れる状態で受け取ってください。それができない中古店では買わない選択も可能です。組み立てない理由は製造責任の回避でしかないのではないかと、考えざるを得ません。つまり、責任を引き受けるつもりがないのでしょう。
フレーム売りや部品欠損、あるいは故障状態での販売(いわゆる現状渡し)ではなく、展示されている状態では自転車になっていても、前輪やハンドルバーを取り外してから渡すということです。ゆえ、買った人はすぐに乗ることができません。「どこかで組み立ててもらってください」と伝えられたそうですが、そんなことをぶん投げられてもちゃんとした販売店は困りますよね。買った人は知らずに買ったわけですが、買うことを決めるのは買う側なので、ちゃんと知っておくべきだと思います。「そういうものだと思った」という声もありました。どういう形状で自転車を販売しても罪にはなりませんが、意図してそのような販売形態をとられているのは自明ではないかと思います。
どの店かもわかってますが、それは書きません。また、その店ですべてそうして出荷されているわけでもないかも知れません。あくまで、自転車は乗れる状態で受け取ってほしいということでないと、買ったお店の認識がグダグダになりますよね。法的には組み立てた(製造した)お店が責任を負います。ただ、PLで訴える先はメーカー、代理店、店舗から原告が選択します。
乗れる状態にすることは法的に製造にあたりますので、当店を含む一般的な自転車店で数千円〜1万円程度のコストで安易に法的な製造責任を負うことはできません。結果的に買ったお店がどこなのか、大変わかりにくい構造になりますので、中古で買うなら責任を持ってちゃんとみてもらえるところで買いましょう。
”自転車”を販売しているわけですから、自転車であるべきですよね。でも、「あなたが買ったものは自転車ではないので、自転車にしてもらってください。」とはどういうことなのか?何を売り買いしたのか謎ですね笑(笑えませんけど
当店は「組み立てません」とは申し上げておりません。ただ、安易に、つまり安価に責任を負えないということは、どなたにでもおわかりいただけることだと思います。コストは3-5万円を想定してください。シンプルに言えば、責任とコストは比例しますということです。
それでは、みなさまがご自身に最適な環境で自転車を購入されることを願います。