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文字起こしをベースに編集しました
全日本選手権に優勝し、男子エリートでは史上最多となる、通算3度目の全日本王者となった新城幸也選手。その新城幸也選手にMERIDA X BASEのマネージャーであり、スキル・シマノ在籍時にはあのパリ〜ルーベに出場したこともある品川真寛さんがインタビューしてくれました。
その中で、新型スクルトゥーラでシーズンを通してレースを走ってきた際に、あるいは全日本選手権で受けた印象について話している部分をぼくが文字起こしをし、皆さんに理解して頂けるように意訳をし、編集をしてみました。
欲しくなったときが買い時です!
当店ではこの新型SCULTURA TEAM(CF5)のフレームセットを在庫しています。在庫のあるサイズは46、48です。次回入荷の予定は来年秋以降、まだ未定ですので、新城選手のインプレを聞いて、読んで欲しくなったら、その時が買い時ですよw
他の選手には乗ってほしくありません笑
「やはり、速いです。人の後ろを走れば速いですが、前を走っても速いです。下りからの登り返しとか、前の選手は踏んでいるけど、自分は足を止めたままでも、空力が良いので一緒に進んでくれる。あまり高い出力を出さなくても、集団の中でのいち取りやフォローができる。あとは扱いやすい。今シーズンあるいは、以前からメリダのスクルトゥーラに乗っているというのも理由かもしれないけれど、結構乗りやすいフレームだと思う。出力を抑えることができるので、省エネ性能が高く、他の選手に対して優位性を保てる。
タイヤに対してフレームのクリアランスも大きいのも特徴。レースでは28Cのチューブレスタイヤを使っているけれど、まだ余裕はぜんぜんある。また、パリ〜ルーベでは30Cを使ったが、それでもまったく余裕にこまることはないばかりか、メリダのエンジニアは余裕があることで空力的にもメリットがあるというデータを伝えてくれた。少し前の自転車ではタイヤとフレームとクリアランスは狭いほうがよいとされていたが、この新しいスクルトゥーラは最新の空力ノウハウに基づいて、作り直されている。それによりレースをしていてライバルに対してラクができるし、下りで置いていかれることは絶対にない。
全日本で走った広島のコースのように下りで勝負が決まる可能性の高いコースでも、機材が選手を助けてくくれたので、それが勝利につながった。選手のフィジカルやテクニックの優位性によって勝敗が決るのはもちろんだが、機材によりその優位性を更に活かすことができる。どちらかが欠けたら補い合うという考えもできるが、どちらもあることでそれを絶対的な差にすることができ、無敵だと言える。
きつい上りが連続するような箇所でも反応性は良い。もちろん、上りでも良いし、下りや平地でちょっと車間が空いてしまった際にも、ペダルがかかるし、ノビが良いので、すぐに出力が速度に還元される。誰かがアタックした際にすぐに反応することができるフレームは他にもあるが、新型スクルトゥーラは硬さを感じにくいので踏み続けることをしやすい。しなやかさがあり、硬さは感じないため、自分の力を信じ続けることができる。これは選手にとってたいへん心強い。レースバイクにもいろいろあるが、新型スクルトゥーラは尖った印象を受けるフレームではない。どこか1つが際つと癖になってしまうが、新型スクルトゥーラは空力もよく、登れて下れて、足がなくなってしまってもまだギアがかかるため、レースが激しく動いて消耗し、お互いが披露した際にも、ライバルに対してスプリントで速度が伸び、勝つことができる。硬くて扱いにくいのがレースバイクでは踏み切れなかったり、スピードが伸びず失速してしまう、新型スクルトゥーラまさに、勝利にもっとも近づくことができる真のオールラウンドレースバイクだと言える。
全日本選手権でもメリダのバイクに乗る選手は多くいたが、新型はぼくだけだった。ライバルには乗ってもらいたくないし、そのアドバンテージはもっておきたい。これはほんとうに武器になりました笑」