自転車を組むのは色々大変なんですよ

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簡単にできるという人もいますが

世間では自転車を通販で売る方もおり、買う方もおり、「家に届きました」なんてことも見かけるわけです。そんな販売店のウェブサイトを見れば、15分くらいで乗れるようになりますとかなっていたり、自転車というのは簡単に組み立てられるんだなあなんて認識が広がっている可能性もありますけど、ぼくらは結構大変だと思っています。

箱を開けてみると、メーカーによって出来栄えの差が結構あったりします。メリダはかなり安定していますが、MGDモデルかどうかで差はあります。

たとえばこれ、ネジが曲がって入っております…。これは修正するわけです。

ヘッドのベアリングにはグリスがまったく入っておりません…
もちろん、グリスアップした上で再調整を行います。

シフトワイヤが途中で曲がっている場合、あるいは引きが重たい場合、ワイヤを交換したり、注油を行ったりします。

こういうのはワイヤの質が低いから起きるんですけど、はじけちゃってますね。ワイヤが切れちゃってます。というわけでワイヤ交換をしました。

あわわわわ…
通るべきところを通っていない…

これはやる人とやらない人がいると思いますが、Fメカの羽をグイッとやっております。フロントトリプルのクロスバイクなんかでありがちですけど、うまく動かない箇所が出たりする場合には、修正してしまいます。

まさにケースバイケース

とこんなふうに、箱を開けたら何が出てくるのかわからないことは日常なので、それに対応して同じ程度に仕上げていきます。そんなことありえないと思うでしょうけど、メーカーによっては、そもそもいじることを考えてないのでは?というクオリティのパーツチョイスや組付け工場の質も存在しているので、どのメーカーと契約し、どの製品を販売するかについて、わたしたちは慎重に検討を行います。その上で、何かあった際にちゃんと対応をしてくれる、あるいは会話ができる代理店さんであることも必須の検討材料です。

単に、色や値段やスペックだけでイケるなんてことがあれば、よほどラクだと思いますが、実際にはこんな感じですから、「代理店をなくしてメーカー直販にすれば、全てがまるっと解決し、安くもなるし最高じゃん」なんてことはあまりに非現実的でしょう。