パーツ合同展示会レポート

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今回は合同展示会のレポートです

某所で定期的に開催され、今回で8回目となるパーツ合同展示会。基本的にはパーツがメインとなりますので、車体やフレームの展示は基本的にはありません。昨今は、自転車のジャンルも大きく広がり、また個性も幅広くなり、パーツビジネスは活況のようにも見えます。ただ、購入経路は通販が増えているので、我々も何をやるか、どこまでやるか、どうやってやるかなどの加減や程度や方法に気をつけて考えています。特に、1人でやっている場合、できることにも、脳みその数にも限度がありますから、欲張ってしまって身の丈を越えてしまわないようにしています。そんな感じなので、ここに載せたものをすべて扱うわけではありません。もちろん、欲しい人が多ければやりますが、先ほど申し上げたように今はニーズが分散しますからね。それに合わせて代理店さんも、以前のようなディーラー制(一定期間に一定数量を買うことで成立)ではなく、フリー制(期間や数量に関係なく買うことができる)やそれに近いものが多くなってきました。

周囲の方の会話に耳を傾けますと、「どうやって切り抜けるか…」と、昨今の在庫不足や値上げに対しての対策を考える声が目立つように思いました。それは当店も同じです。昨年もいくつも自転車店が閉業してしまいましたので、その上での今年一年がどうなるかは分かりません。これまで継続して訪れている販売経路の多様化、コマーシャル投資の変化、あるいはさまざまな社会状況の変化についていけないお店も増えています。単に店舗の実力、あるいは対応力の問題というより、問題点や変化が次々と重なり続けてしまったことであり、誰も避けることができない変化だと言えます。ここまで大きな変化になってしまうと、どれだけ備えていてもかなり厳しく、すべてをカバーすることはまったく無理ですし、自分たちが一生懸命に経営努力したことなどあっという間に吹き飛んでしまうような、まるで自然災害に近い感覚で捉えています。

というわけで、ここからは写真にキャプションをつけて並べてみましたので、気になる商品があればご来店いただき、ご相談ください。


それではここからフォトギャラリーをご覧ください

LIMAR(リマール)のAIR PROは悪くなかったです。かたちがやや縦長ですが、横幅はありましたし、被り加減も深めだったので安心感がありました。エアロ系のヘルメットより涼しそうで良いなあと思いました。あと、色がいい。

Ternのサブブランドとしてあたらしくできた「VICCI(ヴィッチ)」がデビューし、新型Eバイクがリリースされます。折りたたみ仕様になっており、輪行や車載で活躍しそうな製品です。ギアはシングルですし、車輪径も小さく、クランクの取り付け位置も高いため、相対的にはやや不安定ながら、ちょっとした足に使うには十分な移動をすることができます。公共交通機関があまり発達していない地域を観光する際やそれらで網羅できない地域をめぐる際には最適な製品だと思います。この手の製品の場合、型式登録しない”おもちゃっぽい製品”が多いところ、アキボウさんはしっかり認定をとっています。ですから、安心して購入いただけますし、乗っていただけます。これプレゼントにも良いのではないでしょうか?価格はまだ予価です。

台湾のスチール専門メーカー「VELOCI(ヴェローチ)」です。最近できたメーカーらしく、5人くらいでやっているそうです。台湾生産だけどアメリカメーカーみたいですね。作りは普通で笑、そんなにいい感じってわけじゃありませんが、雰囲気はいい感じです。

以前も紹介した気がするんですが、「OLD MAN MOUNTAIN」というキャリアメーカーです。スルーアクスルのバイクに、ロードでもMTBでもなんでもキャリアを装備させることができます。特にE-MTBはキャリアダボがない一方では、それが発揮する走破性においては最強と言えるわけですから、このキャリアによってポテンシャルを最大限に発揮するだろうと思います。ぼくもe.ONE-SIXTYへ装備する予定です。

すでに紹介しており、当店に在庫もあるORUCASE(オルケース)からは、Smuggler Handlebar Bagのカラーバリエーションを見ることができました。発色が良く、色も良いと思いました。ミニフレームバッグやトップチューブバッグと組み合わせて使うと、とっても便利です。このタイプの製品はこれが元祖です。

みんな大好きな日東さんも頑張ってます。かなり攻めてきています。わかる人にはわかる。

グロータックさんがリリースする予定の変態ペダルです笑。前後位置、Qファクター、カント角にスタックハイトなどを変更することができるようです。果たして使いこなせるかは考えたいとことですが、すべてのポテンシャルを発揮させずとも、Qファクターだけ変えたいんだというニーズのために買っていいですよね。発売は初夏くらいらしいです。ご注文をお待ちしております。

こちらもグロータックさんからの製品で変態レバーです笑。ダブルレバーの動きをインテグレーテッドレバーに内蔵した製品で、フリクション/インデックスの両モードで使用することができます。また、稼働可能なレバーが3つあり、ドロッパーポストに当てることができます。ロードでもMTBでも使える趣味性満載の製品です。

グロータックさんの機械式ディスクブレーキャリパーです。基本的にEQUAL(イコール)のシリーズは、多様化したスポーツ自転車マーケットの中で、個性的な自転車を組み立てるための隙間を埋める製品ブランドです。ゆえ、「これがあるから油圧は要らない」というのはナンセンスですし、「機械式の方が良い」というわけではないでしょう。あくまでニーズに合わせた選択をすればよいだけです。〇〇がいい、〇〇はダメだのような友敵構造では見えない世界が自転車の面白さだと思います。

シューズはLAKE(レイク)で間違いないでしょうねえ。聞いたことない、高い、よくわからないと食わず嫌いにならず、まあ一度履いてみましょう。そして、使っている人に聞いてみましょう。きっと、「もはやLAKEなしのサイクリングはありえない」というコメントが聞けるはずです。ホントですよ。

自転車界に欠かせない東京サンエスさんです。OnebyESUのJFFシリーズが根付いてきた感じです。かつて同社で扱っていたTESTACHのマーケットが戻ってきたという印象です。ぶっちゃけ、海外のブランド力アピールを優先して企画された金属専門ブランドよりも、JFFの方がぼくは好きですね。走りもいいですよ。写真のようにカスタム感満載にしなくとも、カラーオーダーもするのですから、普通に組むだけで個性的で楽しいですね。

ヴィプロスさんのクレンズはディスクローターのクリーニング専用のクリーナーです。シビアな箇所ゆえ、多くのパーツクリーナー類は使えず、専用品があると良いとのぼくの提案から製品化されました(実話)

日泉のワイヤ、定番になってきましたね。

KABUTOのAERO R2の新カラーが追加されます。製品の流通は春くらいからです。ご予約をお待ちしております。

同じくKABUTOのVOLZZAです。AERO R2同様に2万円前後のボリュームゾーンを受け持つ製品となります。機能性やスペックは上位モデルと共通する部分も増えており、満足度の高い製品です。

こちらもKABUTOのCANVAS CROSS。4月からのヘルメット装着努力義務下を前にし、多くの製品が投入されています。きっと、おかしな製品もネット通販をベースに数多く登場するのでしょうけど、やはり頭を守ることが目的ですから、KABUTOのような信頼できるメーカーから選ぶことをおすすめします。

今のところは取り扱いしていませんが、結構面白いなと思ったのはORBEAでした。ORBEAはスペインでは結構大きなメーカーで、レーサーバイクはオンもオフもあり、キッズバイクからEバイクまで揃える総合メーカーです。2010年代後半から代理店の売り方も変わっており、以前の在庫を持ってさばく一般的なメーカーから、ほぼ受注オーダーのみの方式になっています。このORCA AEROはMyO(マイオー)というカラーオーダーサービスを備えています。また、MyOにはライト版もあり、カラーは変えられずとも、クランク長やステム長を変更可能であったりするので、それぞれのオーナーに合わせた対応をすることが可能です。