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新発売になった注目のE-MTB「RIDGE RUNNER i 6180」
リッジランナーはミヤタサイクルのMTBシリーズを象徴する製品名です。ぼくが小中学生の頃、リッジランナーにはたいへん憧れました。ブリヂストンやアラヤやパナソニックも作っていましたが、国産MTBの中では本格的なレーサーMTBであり、高価だったのがリッジランナーでした。
その名称を受け継ぎ、E-MTBとして現代的なMTBでの遊び方を伝えるために作られたのが、Eバイクとしてのあたらしい「RIDGE RUNNER シリーズ」です。
優れた走破性
MTBならではの走破性がありそうなことは、容易に想像していただけることかと思います。ところが、「山の中は走りません」「私に必要なのだろうか?」という声も同時に想像できるわけです。車を買うことを想像してみましょう。都会に住んでいるからといって、SUVを買わないと決めるものでしょうか?あるいはSUVは山の中で使わないと”もったいない”のでしょうか。答えはNOですね。SUVはその優れた走破性や安定性をポテンシャルとして感じることができ、それを楽しむこともでき、旅行へ行くとなれば、そのポテンシャルを最大限発揮させれば、どんな地形にでも対応でき、多くの感動的な景色すら楽しむことができるはずです。
以前にもこのブログに書いていますが、Eバイクというものはタイヤを細くするメリットがあまりない乗り物です。モーターにアシストされ、前に進む力を常に発揮できますから、多少道の荒れている箇所であっても走ることができます。
装備が充実
ぱっと目につくのは、27.5x2.8という極太タイヤでしょう。2.8インチは一般的なママチャリの約2倍!もあり、路面の凹凸どころか、かなり大きな障害物でさえ、真っすぐ走っているだけで乗り越えてしまうものです。アシストのない自転車と比較し、車重がそこそかりますので、前に進む力さえキープしておけば、一般的に想像するレベルの悪路はまったくものともしません笑。笑ってしまうくらい、どんどん乗り越えていきます。
この走破性は、都心部や市街地でも、あるいは観光をする場合でも発揮されます。転ぶチャンスを減らしてくれるというのは、とても素晴らしいポテンシャルだと思います。ある程度の速度以上にならないと安定しない細いタイヤと比較し、太めのタイヤは低速でも安定して走ることができます。路面が多少滑りやすいような場合も、太めのタイヤは効果を発揮してくれるでしょう。アシストがない自転車の場合、タイヤは安定性より”走行抵抗”を象徴するものだったはずです。安定性と抵抗性はまさに反比例するものですから、いずれかを重視すると、もう一方は発揮されなくなってしまいます。Eバイクでは、モーターアシストによりグイグイ進んでいきますので、路面抵抗を低くするためにタイヤを細くし、結果として安定して走行できる地域や範囲を狭めてしまうことはナンセンスなのです。
サドルの下、シートポストにご注目ください。そこには「ドロッパーポスト」というものが標準装備されています。これは、ハンドルバー上に設置されたレバーを操作することで、サドルの高さが一瞬で、ワンタッチで下がるものです。もともとは山の中で使うことを想定されたものですが、自転車に乗り降りする場合や、停車時の足付きを良くする場合にも使えますので、とっても便利です。今後はロードバイクにも装備されるケースが増えてくるパーツです。
フロントフォークはサスペンションフォークになっており、ストロークは130mm。十分かつ扱いやすいストローク長は障害物を乗り越える場合に働いてくれます。これがあるか否かは大違いです。本格的な山の中を走ることはなくとも、ちょっとした公園の砂利道や林道を走ると「あってよかった」と思うものです。Eバイクですから、「サスペンションを装備すると重たくなるしなあ…」との心配は無用。太いタイヤは走りが重たいからと考えることも、前述したとおりで無用です。どんどん太いタイヤを使っちゃってください。
足つき性の良いフレーム形状もこの機種の特徴です。トップチューブがぐっと下方向になだらかに下がっているので、そのトップチューブをまたいだ時にも股間にぶつかることが少なくなるように設計されています。MTBで、かつフロントサスペンションのストロークが長くなる場合、どうしても跨ぎにくいフレームが多くなってしまいますが、このリッジランナーでは大丈夫そうです。
合理的な価格
価格は税込396,000円です。価格だけ見れば、高い高いということも可能ですが、この自転車で、E-MTBで可能なことや、楽しめる範囲を考えると、”ただの自転車”ではないわけで、妥当とも言える価格かと思います。むしろ、最新モデルのE-MTBとしてはリーズナブルな価格設定になっています。価格を下げる目的のために、シマノ以外のパーツを使う方法は完成車のパーツ構成をする場合の常套手段ですが、このリッジランナーでそれは行われていません。モーターユニットはシマノ STEPS 6180ですし、本当に充実の装備でこの価格というのはとても魅力的だと思います。
もちろん型式登録済み
E-MTBの中には経産省への型式登録を行っていない車種も結構あります。型式登録についての詳しい内容とその意味については下記の記事もご参照ください。
[コラム] 知らずに買ったので問題ない?悪くない?
現在Eバイクでは、自転車自体の面白み(つまりセールス)を追求するために、法律に対しての考え方が甘くなっている製品が増えています。型式登録は、国による検査を通過する必要があり、それはモーター出力のチェックだけではなく、アフターケア体制や安全性や強度などあらゆる部分に及びます。かなり厳しくチェックされます。ミヤタサイクルでは、購入された皆さんに安心して、安全で楽しいEバイクを利用していただくため、全車種で型式登録を通過させるように設計し、販売しております。
サイズは3種類
そして今回、サイズが増え、3種類になりました。
38サイズ:150cm〜
43サイズ:160cm〜
46サイズ:170cm〜
日本のメーカーですから、日本人の平均的な身長の範囲に合わせて、それをカバーするように設定されています。また、3サイズの設定に細かく切ることで、より扱いやすいE-MTBを提供するよう意図されています。
これはいいぞ!
何がいいのか、どこがいいのかというと…それはここまでお話したとおりなんですが、とにかく、この装備、この仕様、遊びに使える幅を持っていて40万円以下というところは、セールスポイントだと思います。
本格的にオフロードコースを走ることもでき、また林道を探索したり、観光にも利用できる、もはやできないことがないのではないかというこのリッジランナーは、多くの皆さんに幅広くEバイクの楽しさを満喫していただける製品だと思います。
すぐに出荷可能です
すでに出荷可能な状態は整っています。注文から納車まで、約1週間をみていただければ、E-MTBの楽しさを味わっていただけます。リヤにもフロントにも、キャリアを搭載することが可能ですので、E-MTBでキャンプなどのアウトドアアクティビティを楽しむのも素晴らしいアイデアだろうと思います。
ミヤタサイクル
RIDGE RUNNNER i 6180
396,000円