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概要
この動画ではメリダのSILEXシリーズがどのような自転車であるかを、技術的な側面から説明しています。なぜそのような説明が必要かと言えば、他メーカーのロードバイクにはない、たいへんユニークな存在だからです。遊び方や文脈を間違えてしまえば、間違った評価を得てしまったり、誤解をしてしまう可能性もあります。ですから、この動画ではメリダR&Dのパトリックがじっくりと解説をしてくれています。ただ、パトリックは2年ほど前にCUBEに転職してしまったので笑、もういませんが笑。ぼくはパトリックに2度ほどあったことはあり、その時には直接SILEXの魅力を聞きました。彼は日本に来たときにも、自分のSILEXを持ってきては、伊豆半島をキャンプをしながら旅をしていました。
なんでもできる便利なやつ
「スイスアーミナイフのようなロードバイク」であるとパトリックが言っているように、何でもこなせるということがSILEXの利点です。ロードバイクでありながら、MTBを基礎とした設計思想を取り入れることにより、優れたオフロードでの性能を発揮することができます。
MTB + ロードバイク = SILEX
「MTBからインスピレーションを得たジオメトリ」は、比較的長いリーチと短いステムを特徴とします。さらに、非常に長いヘッドチューブを組み合わせることで、SILEXのその存在を大変ユニークで他のないものにしました。試乗にはエンデュランスジオメトリと呼ばれるものもありますが、一般的なレースジオメトリのロードバイクと比較してそれほど大きな違いを感じることはできません。実際に乗っている様子を見てみても、多少体を起こしている程度であり、ペダリングの仕方や乗り方そのものは全く変化しないことが多いでしょう。しかしSILEXでは、まったく自転車に乗ったことがない人でも、最終的には明確に異なるバイクであることに気づくでしょう。リーチが長いためとても安定していることに気が付きますし、長いヘッドチューブのおかげでロードバイクより遥かに直立した姿勢を維持することができます。また、短いステムと組み合わせることで、操作が俊敏で、安全で、楽しいと感じることができます。
SILEXで下り坂が上手くなる
そして、乗り方も自然と変わってきます。ただ、自転車の上に乗っかっているだけではなく、しっかりと自転車を操ることができるようになります。下り坂を走るとき、多くのロードバイクのデザインではドロップ部を持つことで、多くの安全性を提供することができるようになっています。しかし、あまりにもスポーティすぎるため、実際にドロップ部を握ることができない人もいます。すると、ロードバイクの優れた機能性や安全性を発揮させることができません。SILEXでは大変長いヘッドチューブにより、ドロップ部の高さを上げ、たいへんカンタンに利用できるようになっています。誰もがドロップ部を握り、安心して”一本の指で”ブレーキを掛けたり、操作をすることができます。特にオフロードを走る場合、ブラケット部を握るだけではバイクコントロールを維持することが難しい場合がありますので、グラベルロードとしてSILEXはたいへん合理的かつ機能的に設計されています。
また、下り坂では重心は前方に移動します。SILEXではこれまでお話したジオメトリ設計により、前転する危険性を限りなく減らし、安心して、安全に、快適に坂を下ることができるようになっています。また、平地でも身体のフォームに余裕があるため、色々な姿勢を作ることができ、その時々によって快適な姿勢を維持することができます。
その他色々な使い方ができます
動画の中盤以降では、タイヤのサイズ、あるいはホイールサイズを変更することにより、色々な楽しみ方をすることができると解説してくれていますが、今回はその部分についてぼくは書きません。動画をみて、必要な方が理解してください。
もっとも重要な点は上に書いた通りで、大変ユニークでよく考えられたSILEXのフレームジオメトリにあります。こればかりは、言葉だけでは伝えきれませんので、MERIDA X BASEへ行ったいただくなどし、実際に乗って楽しんでいただくのが一番だと思います。