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曇り空とグラベル
MTBで山の中を走っている時、あるいはロードバイクでも同様なのですが、曇り空や悪天候になってくると、なんとなく気持ちがグングン乗ってくるというか、集中力が高まっていくのはなぜなのでしょう。必要な集中力が高まるからなのでしょうか。いずれにしても、晴れている時とは別の気持ちよさがあります。「わかるなあ」という人はいますか?
グラベルバイクの場合、MTBのそれと、ロードバイクの中間あたりに位置しており、45Cタイヤの踏み感とフレームへペダリングや路面から入力があった際の反応がMTB的に感じると同時に、ドロップバーを握っているロードバイク感が相まっては、なんとも楽しい時間に感じます。
シバザクラが満開
一昨日はちょうどシバザクラが満開でした。翌日の夕方のニュースでも取り上げられていましたし、明日以降の天気の良い日には多くの人が訪れるのではないでしょうか。ちょうどこの日はやや肌寒く、風も強く、終わり間際の桜の花びらが飛んでくる中、目に鮮やかなピンクが一面に広がっていました。
走ったところが道になる
もちろん、東京に、この都心部にグラベルは多くありません。1都3県でみても、あまり多くはないんだと思います。しかし、ちょっとしたところ、脇道や普段通らない道を見つけた時の喜びは、走る距離と比例しないんです。わずか、50メートルでも、100メートルでも楽しい。もちろん、もっと続いていればいいなとは思いますけど、これはこれで別の楽しみがあると思います。
「この道はどこへつながっているんだろう?」というのも楽しいんですよね。アスファルトの道路はどこへつながっているか、大体わかっていますよね。その先もアスファルトでしょうし、安心して走れますが、やや物足りなく感じます。「自転車は道路を走るものだろう」と思っている人は多いと思うんですが、元来自転車が持っている自由さは道路上でだけ表現されるものではないと思います。
道は人間が作ったものです。動物でも同じですが、多くの生物が通った場所が段々と道になる。グラベルバイクで走ることは、人間が地球上に生きる生き物の1つであることをぼくに意識させます。「ここに道があったのか」という思いは、「ぼくが走ったから道になるんだな」ということでも理解できるんです。それがたのしいのです。
グラベルバイクを漕ぐのはたのしいですよ
ぼくが「グラベルバイクは楽しい」と書くと、「いやいや、舗装路で走るとだるいでしょう?」と返しが来ることは多いです。それは実際に漕いだことがないか、あるいは漕ぎ方に慣れていない人の意見だと思います。自転車も、クルマも、食べ物も、それぞれにはそれぞれの良さがあります。おいしい食べ方を知らない場合、違った評価を受ける場合もあるのだと思います。
踏み方は1つのポイントなんだと思います。柔らかいフレームのバイクで上手に走るのと同じなのですが、力任せに踏みつけてもペダリングが繋がらなかったり、うまくいかないんですね。剛性の高いロードバイクを扱う時のように一瞬で踏み抜くのではなく、じっくりとトルクを伝えようとすることが大切だと思います。ジンワリ踏むとも言えますが、しっかりトルクを掛けるのがポイントだと思います。MTBでのペダリングに似ています。先日、荒川の河川敷を走っている時にも感じたことです。ぼくは力をセーブするために同じペースでジンワリ走っていたわけですが、ロードバイクに乗った方を見ていますと、その方がぼくより速いペースでも遅いペースであっても、いずれにしても踏み方が瞬間的に見えました。ケイデンスも速いです。そして、バイクが左右にブレる人が多いように見えました。
ただ、わかるんですよね。ロードバイクにばかり乗り慣れてしまって、なおかつロードバイク以外の経験がない場合、そういうペダリングしかできなかったりもすると思います。でも、グラベルバイクを楽しむには、「なんだロードバイクみたいに走らないじゃないか」と当たり前だろうと思うようなことは言わず、この製品で楽しむにはどうすれば良いのかな?と考えてペダリングしてみると良いと思います。ロードバイクでのやや太めのタイヤでも同じですね。