LAKE MX177 サイクリングシューズ

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買いやすいモデルもあります

LAKEは、新しいブランドだと思われがちですが、じつはかなり古いアメリカのサイクリングシューズ専門ブランドです。

LAKEのこだわりは
・フィット感こそシューズの命
・ほとんどのモデルで本革を採用
・サイクリング専門
・自社生産

いい製品であることはわかるけど、それだけに「でも、お高いんでしょう?」と言われがちです。実際に平均的なモデルの価格は4万円を越えますし、5−6万円くらいのモデルもあります。ただ、さきほど書いたように本革製なので、めちゃくちゃ長持ちします。普通に咲くリストであれば、4−5年は使えます。ここでの「使える」は、フィットし続け、ヘタらずに使える期間を意味していますので、ヘタヘタだけど一応使えている状態ではありません。ロードバイクだけで使用しても、一般的な合皮製品は2年持ちませんし、ニットはより厳しいでしょう。

ですから、LAKEのシューズは高額に感じるものの、フィット感が抜群によく、またその状態が何年も続けられるので、高いと感じにくいシューズです。さらにさらに、LAKEはモデルチェンジサイクルがとても長いので、「同じシューズを再度購入できる」というのは大きな利点でしょう。またモデルチェンジしても、前のモデルと大きく変わることがないのは、自社生産ならではです。

なお、「本革は水に弱いのでは?」と心配されるかも知れません。LAKEのレザーにはコーティングが施されていますので、水でしみになったりする心配はありません。また、濡れた場合には乾きにくいとも思われがちですが、ぼくの経験上、むしろLAKEを履くほうが足の中はドライに保たれやすいようです。

LAKEの全てのモデルにはノーマル幅とワイド幅の2種類(エクストラワイドがある場合もある)があり、サイズは36〜50まで揃っています。パッと見では価格が高くみえますが、シューズで悩んだ人にとっては「サイクリングシューズの終着駅」として大変好評です。

MX177

その中ではMX177はもっとも買いやすいLAKEサイクリングシューズです。こちらのモデルも36から50までのサイズが揃っており、それぞれにノーマル幅とワイド幅が用意されています。ただし、このモデルにはハーフサイズの設定がありません。ワイドにもいろいろありますが、かなり幅広いぼくの足でも履くことができていますし、本革による足に吸い付くようなフィット感となじみの良さが加わって、素晴らしい結果を生みます。

レイクが生産するサイクリングシューズには、5つの異なるラストと3つの異なる幅のオプションがあります。MX177はMXスポーツの範囲内にあり、より大きなボリュームフィットを提供することを目指しています。

他のブランドではサイズ選びに苦労された経験がある方もいらっしゃるでしょう。しかし、LAKEにはサイズチャートがあります。また、LAKEをよく知る、経験のあるぼくらのようなショップスタッフに相談することで、おおよそのサイズは決定可能です。店頭にないサイズを希望する場合でも、代理店から取り寄せて試着をしていただき、気に入った一足を購入いただくことが可能です。

LAKE MX177
25,850円


MAX177はLAKEで最も安い価格のサイクリングシューズですが、市場全体の中では最下限ではありません。むしろ、中の上あたりに位置します。この価格帯よくあるのは、サイズの欠落やソールへの不満です。MX177は幅広いサイズを提供していますし、アウトソールはグラスファイバーで強化した樹脂ソールで、使いやすくできています。

アッパーは本革ではなく、クラリーノという東レの合皮を使用しています。ランドセルなどもに利用されることが多く、見た目は本革そっくりであり、耐久性がかなり高くできています。

LAKEはこのシューズにレース用の機能も、過剰な硬さも与えていません。その代わり、サイクリングを楽しみたい方への素晴らしいフィット感とサイズオプションを提供します。他メーカーのより高いシューズを手に入れることで、同様のフィット感を得られる場合もありますが、その場合にはソールがカーボンになり、使いにくいシューズになってしまいます。MAX177は、MTBやEバイク、あるいはグラベルバイクでサイクリングを行うのにちょうどよい製品です。

アウトソールの表面は天然ゴムでできており、滑りにくいものです。樹脂ベースのソールと併せて、滑りにくく、歩きやすいため、歩く必要がある機会の多いサイクリング目的には最適です。MX177にはBOAダイヤルは1つだけ装備されています。ダイヤルを回すことでシューズ全体のワイヤを引っ張って締め付けたり、緩めたりするようにできています。この価格帯のシューズではBOAが1つであることは一般的です。調整の際には、ワイヤ全体の張力のバランスを取る必要があるため、ただダイアルを回して締めるだけではなく、利き手ではないもう片方の手を使って調整を行う必要があります。

このタイプの1ダイアル製品では、乗車開始時にちょうどよいと思う締め方をしても、乗っている間に徐々にワイヤのバランスが整い、また締め付ける必要がありますが、1ダイアル製品に共通して欠点です。ただ、乗りながら気づいたら締めれば良いので、1ダイアルの製品すべてを避けるべきかというとそうではないと思います。もし、あなたがベテランライダーであり、シューズにより一層のコストをかけることが可能であれば、2ダイアル製品(例えばMX241など)を購入してもよいでしょう。ただし、そうなるとカーボンソールが与えられ、アッパーもよりしっかりレーシーになりますから、歩きにくくなります。総合的に考えた場合、1ダイアルであることを欠点であると考えず、ある程度余裕をもって履き続けやすく歩きやすいのだと考えれば、MX177に持たせた機能性のバランスが優秀であると理解できるでしょう。