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「雨の日は乗らない」という方は多い
雨の日は外にもでない、自転車も乗らないという方は多いようですね。湿気が高いですし、不快感マックスなので気持ちはわかります。また、イベント的なライドをしない方や走る時間がたくさんある方にとっては、「わざわざそんな環境で走ることはないだろう」と徹底して忌避する方もいらっしゃるようです。
もちろん、それぞれの方の楽しみ方や選択に対して、間違っているというつもりはまったくありませんし、その必要もないでしょう。ただ、いろいろなところを走って楽しんだり、イベントごとにエントリーするなどしたり、あるいは長い距離を移動する乗り方をする場合、日本では天候の変化がついて回ります。とくに山間部においては、山の手前側と向こう側で天候がガラッと変わったりすることがあります。また、日本の四季の中で、もっともその風景や情景を美しく感じるのは、季節替わりの多い時期だったりします。わざわざ雨が降っているのにそこに突入していくような場合は稀だと思いますが、突然降ってきた雨に対して対応できるように準備しておくことは、より安全に走るために必要なことだと思います。
そこで今回は、雨の日にも乗ろう!ということで、雨ライドを楽しむためのポイントを書いておきます。
1:雨の日ライド用の自転車を用意する
もう一台用意するという意味を含みますが、決してそういう意味ではありません。ただ、複数台所有している方であれば、雨の日用に仕立ててしまうのも良いと思います。
必要条件は以下の3つ
・泥除けを装備する
・少し安心できるタイヤ
・ちゃんと維持管理しておく
まず、泥除け。これは必須です。「なくてもいいじゃなイカ?」と思うかもしれませんが、背中やお尻に後輪からの跳ね上げがないということが集中力を保つのに大切だと思います。ジャージが濡れるのも不快に感じますし、泥はねは油はねなどを含むために選択するのも大変ですから不快になります。とにかく、雨の日にありがちな「不快な要素」を極力排除していくことがポイントなのです。
安心できるタイヤも重要です。それがどういう意味と物理的要素を含むのかは人それぞれでいいと思います。大切なことは安心できることです。ぼくの場合には30Cあるいは32Cのロードタイヤで、チューブレスであることは、晴天時と同じです。つまりぼくは、「いつも同じタイヤを使うこと」を条件に考えています。これは、いつも同じ銘柄という意味ではありません。あくまでも雨天時だからというチョイスをしないということです。空気圧は晴天時よりも低めに設定する場合が多いですね。
最後に維持管理。雨天時には機械的なトラブルが増すことが予測されます。タイヤのところに重なりますが、パンクも起きやすくはなります。ですから、古いタイヤのまま走るようなことは止めた方が良いと思います。チェーンはオイルが流れやすくなります。ドライタイプを好んで使う方は要注意でしょう。あれは雨の日には使えないと思っていいと思います。SNSが広まってから特に、道具を数字で判断するひとが増えました。実際に人と会って長い会話を行って深い意味をちゃんと伝えるのは大変ですが、SNS上に数字で書くことでなんとなくただしい雰囲気を使えることはかんたんにできますので、そういう手法での広告が増えたからでしょう。SNS以前でもフレームやバイクの重量について気にしてはいましたが、今ほど極端な数値への崇拝はなかったように思います。実際、競技外の世界においては、速さより安心や安全が優先されますし、リスクを減らす考えの方が合理的だと思います。チェーンオイルにおいても、汚れにくさはたしかに気にする要素ではありますが、雨の日は「走り切れること」が大切です。チェーンに限りませんが、多少の抵抗が増してもしっかり対応できるようにしておくことが大切です。チェーン以外のいろいろな箇所についても正常に動作することを担保しておく必要があるでしょうから、お店に行くなどし、自分ではできないことややり残していることについて、バイクを預けてメンテナンスや修理をしてもらいましょう。
2:シューズカバーを装着する
めちゃくちゃ当たり前のことですが、たいへん重要なことだと思います。ぼくはVelotoeを愛用していますが、他の商品でも構いません。大切なことは足をできるだけ濡らさないことです。「雨の日にハッピーライドするには、尻と足を濡らさないことが大切」、これはぼくの持論です。やってみてください。
3:アイウェアのレンズはクリア
雨の日でも明るさや天候次第でカラー付きレンズでも構わないケースはあると思いますが、「基本的にはクリア」が良いと思います。これは、少しでも雨が降るならクリアにするという意味ではなく、「雨が降っている時間はクリアがベストである」という当たり前のことを言っているだけです。全行程の中である一部の時間だけ雨が降るようなケースもあると思います。もし、それが起きる確率が高い場合なら、ぼくはクリアを選択すると思います。雨が降る確率が限りなく低いにも関わらず降ってきてしまった場合には、ヘルメットに差しておくなどの対応をしますが、そのサングラスが落ちるケースもあったり、それが気になったり、あるいは目に水滴が入ったりするなどするために、集中力が落ちてしまい、たいへん走りにくくなります。調光レンズを選ぶという方法もありますので、レンズカラーについて考えてみてください。
まとめ
冒頭に対しての繰り返しになりますが、急に対応しなければならない場合、それが雨であれ、寒さであれ、大変なことだと思います。ですから、予め準備をしておくことが大切です。予行演習をしておくと、心が落ち着きます。そして、普段の所作が可能になります。慌てなくなります。特に夏場は天候が急変する場合もありますので、梅雨明け時期ではありますけれども、「雨ライド」を定期的に経験しておくと良いと思います。
おすすめは軽い雨です。降水量でいえば、1-2mm程度。「雨の中を走るのは心配」「雨の中を走ると傷む」と言われたことがあるという方もいると思いますが、そのくらいの状況で1−2時間走ったくらいなら、まともに組まれている自転車には問題ありません。ベアリングの多くはシールされており、そんな簡単に水が入ることはありません。水圧をかけなければ大丈夫です。また、何度もそれが起きるのではなく、たまに程度なら大丈夫です。そして、1-2年のうちに店舗へ預け、普段やり残している箇所をしっかりメンテナンスしてもらえば大丈夫でしょう。