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ELITE NANOFLYが再入荷しました!
「ELITE Nano Fly(ナノフライ)」
5,500円
理由は使いやすさと保冷性能
まあ、この点に関してはハッキリとしたデータも根拠もありませんが、実感としてですが、当時からエリートの「Nanogelite(ナノゲリート)」は優秀でした。キャメルバックのポディウムチルより保冷性能が高かったと記憶しています。しかし欠点は飲み口というか、出の悪さにありました。ナノゲリートは保冷性能をアップさせるために固定物としては世界最軽量の断熱素材『Nanogel(ナノゲル)』を採用していたのですが、そのせいもあり、ボトルがとても硬かったのです。ELITEは旧来からある飲み口なので、口をつけて吸うのではなく、ボトルを絞って中身を出す方法で飲むのが一般的です。一方、キャメルバックはポディウムチルでデビューさせた弁のついた飲み口による飲みやすさが特徴でした。歯でロックを解除する必要はなく、単純にボトルをスクイズするだけ、それがうけたのだと思います。
ナノゲリートはモデルチェンジをし、多少は柔らかくなったものの、通常の保温なしボトルがどんどんソフトになって、飲みやすくなっていくのに対しては、「やっぱり硬い」という印象が残っただろうと思います。
しかし、今作ナノフライは全く使いやすさが違います。
とにかく柔らかいです。ナノゲリートには2重構造であることを感じるような、外側と内側のような感覚があったのですが、それがすっかり弱まって、まるで普通のボトルをスクイズするような感じです。そして、とても軽くなったので扱いやすくなりました。
エリートのボトルでは、今の全製品に言えることでもあるのですが、プラスチック臭がほとんどしません。これは地味に効く特徴ですね。特に水を入れるケースでは大きく影響します。
しかし、保冷性能は更にアップしています。30度を越えるような暑さでも、中身を冷たさが維持されます。キンキンに冷えてはいませんし、氷は溶けますが、しっかり冷たい状態は維持できるので、十分な使いやすさだと思います。あくまでぼく自身の感覚による比較ですが、キャメルバックのポディウムチルの上位モデル「ポディウムアイス」と同程度の保冷性能でしょう。しかし、ポディウムアイスはとても硬い。キャメルバックのボトルはスクイズして中身を出す以外に、口元で吸い出す方法はありますが、、絞る場合には手がとても疲れてしまいます。ナノフライは、ナノゲリートからのアップデートによってポディウムアイスと同程度、あるいはやや上位の保冷性能を発揮するまで進化させつつ、ボトルの柔らかさも格段にソフトになりました。触ってみて、最初はびっくりすると思います。それくらい柔らかいです。
さらに今回のアップデートにより内容物最大対応温度が100℃までになりました。ので、実は正式な製品名は「NANO FLY 0-100 500ml」となっています。まあ、さすがに100度の水分を入れる場合、火傷に気をつけないといけませんが、冬にも使えるようになりました。なお、最大水温40度までならば食洗機にも対応してしていますが、日本で販売されている食洗機は60−70度くらいの水温になる場合が多いので、利用できないと考えるべきだと思います。ただ、保温性能は低いので「温かいコーヒーが飲めます」とは言えませんし、実際にメーカーの主張にもありません。またナノゲリートでは、2重構造がゆえ500mlに満たない容量だったところ、しっかり500ml入れることができるようになったのも大きなアップデートでしょう。
ステンレスボトルとの比較
サーモス、あるいはキャメルバックからは、一般的な構造であるステンレス2重構造の保冷ボトルが発売されています。ぼく自身もEバイクではユニコの製品を利用していますし、愛用者も徐々に増えているようです。保冷性能をもっとも重視する場合にはステンレスボトルが1番です。当然ですね。
しかし、ロードバイクなどのスポーツ特性が高めの目的においては、ぼくはステンレス製ボトルをおすすめしていません。Eバイクなどの軽いアクティビティで利用する場合のように、一旦停止してから飲むようなケースでは良いと思いますが、走行しながら、あるいは走行速度が高い状態で使用するのには難があるのではないかと思います。
理由は、ステンレスは表面が平滑でツルッとしていることが多く、硬いので、うっかり落としやすいことです。そして、落としてしまった場合に後続の車両に与える影響が大きくなるからです。樹脂製ボトルであれば、うっかり踏んづけてしまった場合、車両がなんであれ転倒してしまうことは少ないと思います。もし自転車で踏んづけても、きっと大丈夫だと思います。むしろ、樹脂ボトルを踏んだくらいで容易に転倒してしまうようですと、運転技術に問題がある可能性も高まります。しかし、ステンレスボトルの場合には、自転車ばかりではなく、オートバイやクルマが踏んづけた場合にも大きな問題が発生しそうな予感がします。あくまで思考実験の域を出ませんし、実際に実験してみる勇気もなく、責任もとれませんのでやりませんが、「ちょっとではなく、けっこう危険なのでは」という予感がすると思います。
もちろん、保冷性能が高ければ高いほどうれしいのは確かですし、昨今の数字で比較してはコスパと叫んで製品の優劣を訴えられやすい世間の風潮を鑑みますと、Nano Flyが優秀であると主張する人は多くないのだろうと思います。しかし、最初に申し上げました通りです。目的が違えば、価値観は変わりますし、良いとされる製品は1つだけではありません。ご自身の目的に応じて、良い製品を選択いただければ幸いです。
ちなみに、ぼくはナノフライの保護キャップは邪魔なので外して使ってます。呑み口が汚れても気にしないやつなのですよ笑。昔からMTBで泥が口の中にガンガン入ってますんで笑(うそ、多少は気にします笑)
ご来店いただいた際には、ぜひ「ELITE Nano Fly」をお買い上げ、あるいはご注文ください。
「お、これいいらしいよ。じゃあ試しにアマゾンでポチっちゃおう。」なんてことをするかどうかは、あなたの良心と情が心にあるかどうか、です。あなたが生きているのは周囲の人による情があるからではないでしょうか。情に流されすぎるのはよくありませんが、最後に人間と人間をつなぐのは情だと思いますよ。最後まで読んでくれたあなたのご来店とご利用をお待ちしております。