ロングライドにおけるパワーメーターの有効利用

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レーサーだけが使うものではない

パワーメーターはレースを目指す人やトレーニングを行う人だけが必要とするものであるというイメージがあるかも知れませんが、それでけではなく、ぼくらのような一般のスポーツサイクリストにも有効に利用することが可能なギアです。

例えば、ある場所を50キロ走行した際、風向きやコンディションによって、実際に行った仕事量は異なってきます。走行時間でも、走行速度でも、どのくらい仕事量をこなしたのかを計測することはできません。カロリー計算は仕事量に準ずる数値ですが、総量しか出ませんので、任意のセグメントごとの仕事量を知ることはできません。

例えばロングライドの前半、中盤、後半のどこで力を使いすぎたのか、あるいは力を余らせたのかを知る目安になる数値があれば、ライドでの成功や失敗を次のライドにも活かすことができるでしょう。また、次回以降のライドでどの程度のストレスに耐えられるか、つまりどのくらいきついコースや状況で完走できるかなども知ることが可能になります。

さらに言えば、次回のロングライドに向けて自分に足りない部分を足したり、補ったりすることが可能になるわけです。やたら距離を乗ったり、やたらとストレスを自分に与えてみたり、それに耐えられる生活スタイルや年齢であれば、気合で乗り切る笑ことも可能でしょうけれど、あまり多くの準備時間を確保できなかったりする場合には、より効率的な方法を選択できるようにパワーメーターを使うことをおすすめします。

4i PRECISION 3+

いろいろなパワーメーターがありますけど、かんたんにサクッと利用を開始できるものとして「4iii」をおすすめしています。

他におすすめするブランドとしては、「POWER2MAX」がありますが、クランク丸ごと交換が必要なので、本格派の製品です。レース等の目的に対して、より正確で精度を求める計測を行いたい場合には、POWER2MAXをおすすめしています。ですが、レース以外の目的において仕事量がわかれば良い、あるいは目安になれば良いという使い方であれば、4iiiの片側計測製品でもニーズを満たすだろうと思います。なにより、左側のクランクアームを交換するだけという簡易さも魅力です。

価格は5.3万円〜8万円と手が届きやすいのも魅力だと思います。

※ぼくは中華メーカーのものに日本国内ブランドの名前だけをつけて低価格で販売するようなスタイルは好みませんし、お客さんへのサービスとしても不適当だと思いますので、あくまでちゃんとした製品の中から選んでいます。国内代理店がない、あるいは機能していない製品に関しても、アフターサービスやサポートを提供できないので除外しています。

購入いただいた方には使い方のアドバイスを行っています

かんたんに利用できるならば通販で買えば良いと思いがちですし、実際にそのように購入された方もいらっしゃるのでしょうけれど、パワーメーターの勘所は買うことではなく、買ってからの使い方です。これはパワーメーターに限らず、自転車やスポーツ全体にも言えることでしょう。購入はかんたんにでき、装着すれば数値は表示されます。しかし、その数値をどのように利用しますか?ということです。FTPの言葉の意味はテキストで調べることができ、テスト方法も調べられますが、あなたに必要なことは何なのでしょう?FTPが出たとして、それは正確なのでしょうか?信頼できるのでしょうか?その上でどのように利用していくのでしょうか?

パワーメーターを購入いただいた方には、その利用過程についてのアドバイスを提供しています。

Appleの「探す」に登録できる

この4iii PRECISION 3+パワーメーターは、Appleの「探す」に登録することができます。Appleの製品やエアタグのように、です。つまり、4iii PRECISION 3+パワーメーターを装着した自転車をGPS機能により追跡することができます。自転車にエアタグを仕込んでも、実際には凸れないとか、意味ないという話もありますが、クランクにその機能があるとは思っていないでしょうし、追跡すること自体は可能だろうと思います。なかなかおもしろい機能です。

ご注文をお待ちしております

シマノのクランクの各グレード、あるいは長さごとに製品がありますので、ご自身の仕様パーツとクランク長を教えていただければ、それに合わせた4iii PRECISION 3+パワーメーターをご注文いただくことができます。在庫がない場合にはご予約も可能です。各種パワーメーターも取り扱いしておりますので、ニーズに合わせて選択して頂けます。