オーバーホールが完了しました その2

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持ち込み依頼歓迎

オーバーホール作業が完了しました。 当店は他店購入自転車に関するメンテナンス全般、あるいさカスタマイズなど、なんでも承ります。

この方は以前にもメンテナンスをご依頼いただきました。その際に使ったニッセンワイヤを気に入っていただいたので、今回もそれを利用しました。引きが軽くなるとの評判ですが、そんな気もしますし、変わらない気もしますが、引いた感じが柔らかい感じはします。いずれも好みなので、どちらでも良いと思います。なお、当店では純正以外のワイヤを使用する場合はニッセンのみです。

ベアリングの不具合は気づきにくい

ホイールにせよ、BBにせよ、「回転しているから大丈夫」「ふつうに使えている」と思いがちです。自転車の不具合に対して敏感に反応できるぼくらは、開店時に発生させる音や振動を手がかりに、小さな不具合を感じ取ります。軸を手で回してみるとわかります。今回は、明らかにグリスが枯渇している状況であろうとわかりました。実際にベアリングのシールを外してみますと、以下の動画のようになっていました。

クルクル軽く回ってよいのではなく、ボールがゴロゴロしてしまって大変良くない状況でした。ぼくらは持ち込んでいただいた自転車を見て、その方が普段どのように使用されているか、どのような維持管理を行っているかを概ね察します。ぼくはそれを使用者本人に対し「〇〇ですか?」と確認するようにしています。

今回の自転車では、雨の中を普段から走るようなことは少なく見えましたし、普段からクリーニングされていることがわかりました。また、ご本人にも確認しました。しかし、この自転車のホイールのハブには、グリスがあまり残っていませんでした。残っているグリスが汚れてるならわかるのですが、そもそも少ないのが少々解せなかったのです。

確認はしていませんが、このホイールはホイールをメインに販売されている業者さんの製品だと思います。その業者とそこの製品が良くないと言いたいのではなく、こういう場合もあるということです。主に通販で販売される製品の場合、あるいはそれが多くなっていますが、ユーザーの手元に届いた際に、第一報としてSNSに投稿したり、また印象を書いたりすることが増えています。また、ショップを介さずジャッジされるため、間違った判断がされたまま書き込まれて拡散される可能性も増しています。ゆえ、この製品ではベアリングのグリスをあまり入れていないのではないか?その方が軽く回転するように思われるからではないか?と察しました。可能性はあると思います。少なくとも、耐久性を考えてグリスとたくさんつめると、回転は重たくなりますから、”一般的には”歓迎されないでしょう。

定期的なリセットは必要です

やはり、オーバーホールは定期的に行うべきだと思います。どのお店に依頼するにせよ、最初はいろいろ不安でしょうし、信頼や信用もできるとは思えませんが、人間関係はそういうものですから、何度も話してみたり、受け取った結果に対して会話を重ねたりし、またその持続性により、お互いの間の信頼を築いていくと良いのではないかと思います。まあ、人間には会話しかありませんからね笑

コストもかかります。しかし、それをしないと、いつか壊れてしまう部分が現れるでしょう。そうなってからでは、より多くの手間とコストがかかるかも知れません。今の自転車をまだ使うなら、愛着が残っているなら、オーバーホールを依頼してみてください。もちろん、依頼する前に話してから決めればいいと思います。持ち込んだから、必ず依頼しないといけないわけではありません。話に納得したら買うのは、いつも同じですね。