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今までなかった製品
「RIDE WRAP(ライドラップ)」
かんたんに言えば、自転車のフレームに貼るラッピングフィルムです。
ワイヤ等による擦れを防止するシールキットはあったものの、より広い範囲をカバーする商品はありませんでした。ダウンチューブ下側に貼るシールはありましたが、基本的にはカッティングシートのようなものなので、厚みがあり、またクリアの黄変があるなどするため、貼っていることが目立ちすぎましたし、それがむしろデザインを邪魔したり、格好を悪くする印象にもなったりしました。
ライドラップは厚みわずか0.254mmのフィルムで、バイク専用に設計された唯一のフィルムで、
・貼ってあるのがわからないくらいの厚み
・大変クリア
・長く保たれる撥水性
・自己修復性
が特徴です。
貼り付けたフレームのサンプルを見ましたが、段差も目立たず、大変キレイな仕上がりでした。貼り付ける工程はステッカー式ではなく、専用の液体を水で薄めて貼り付ける方法です。デカールを貼るような?感じなので、フィルムとフレームの間にある水分を残しておけば、貼り付ける位置を調整することが可能です。貼り付けたあとは、ドライヤー等で熱することで剥がすことができます。ステッカーではないので糊がフレーム側に残ることはなく、塗装も傷めません。
ご自身で作業することも可能でしょうが、不安があれば、お店に依頼していただくことも可能です。ぼくも今は施工したことはないわけで、入荷してからテスト施工してみます笑
フレーム形状の違い
ライドラップにはMTB用やロード用があり、MTB用はフルサス用、ハードテール用、スチール用、E-MTB用に分かれています。また、フォーク用ではロードやグラベルで使うリジッド用とサスペンションフォーク用があります。また、チェーンステイ専用の黒いフィルムもあるなど、多彩なラインナップを揃えています。
新品でないと意味がない?
新品購入時に施工するものというイメージがありますが、ライドラップではユーズドフレームにも効果があるとのプロモーションを行っています。下の動画はそれです。意味としては、塗膜よりもかなり厚みのあるフィルムで覆うため、下の傷が見えにくくなるのだろうと思います。自転車の塗膜は、個体差はありますが、クルマで0.1mmほどなので、もっと薄いはずです。ちなみに、当店で施工しているハドラスのガラスコーティングは0.001mmです。ライドラップの0.254mmはその254倍の厚みですし、塗膜の傷も塗膜より浅いわけですから、隠すことが可能になるとわかります。
グロス用とマット用の2種類
塗装に合わせて2種類ありますが、マットにグロスを貼ったり、グロスにマットを貼るなどのアレンジもありだと思います。
リセールバリューを高める効果がありそう
クルマでもコーティングしているかいないか、スマホなどでもガラスシートを貼り付けて使用していたかいないかによって、リセール時のバリューが大きく変わります。すでにその市場はできつつありますが、中古自転車の市場においてライドラップを貼っていたかどうかは、価値の維持や向上に関わりそうに思います。ガラスコーティングでも同様の効果がありますが、ライドラップは誰が見ても明らかに”貼り付けてあることがわかる”ので、徐々に効果が薄れていき、その過程がわかりにくいガラスコーティングとは違うと言えます。ただ、ガラスコーティング、特にハドラスによる施工後の状態は本当に素晴らしいので、美しさという意味においてはハドラスのガラスコーティングの方が断然上だと思います。どちらを選ぶかは、その人次第でしょう。
11月入荷の予定
とりあえず、ロード・グラベル用(11,550円)とフォーク用(7,480円)を注文しておきましたので、早く欲しい方は予約してください。おそらく、最初のころは欠品すると思います。施工を承る際の工賃は未定です。