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[コラム] 電話での修理見積もりは難しい

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概算とするにも大きな幅

お店に行き慣れない人ほど、お電話で「〇〇するといくらですか?」と質問を頂きます。おおよその価格を知りたいという意図は十分わかるのですが、これがなかなか難しいことなのです。

修理というのは「決まった価格で決まったことをする」ものではなく、毎回別の内容であり、どれとどれを組み合わせていくかは違ってきます。工数も各々違ってしまうので、おのずと金額にも差が発生します。どうか、このことをご理解いただき、まずは持ってきてお話するということをお願いします。依頼するかはその後で決めてください。

現物を見せて欲しい

「実際に見てみたら、電話での自己申告とはまったく違う状態だった」と、これがよくあります。また、必要なことが本当にその〇〇でよいのか?〇〇も手間のかかる場合か?による差異も含まれますので、金額を見積もることはかなり難しいです。あくまで新品で作業する場合の価格を提示することはできる以外は見てみないとわかりません。「1万円のところ、2万円でした」ということはよくありますので、容易に電話で伝えることは避けています。概算といっても、おおよその見積りをすることでざっと出す計算ではありますが、かなり幅のある金額を提示することになってしまうことをご理解ください。

お互いの信頼をベースに可能な場合はあります

定期的に点検に持ち込んで頂き、自転車やご自身についてぼくらが知っている状態という下地があれば、眼の前にない作業について、あるいは信頼性の低い見積もりも可能になると思います。 金額が間違っても、またその幅についても、許されるかどうかわからない相手に対する金額提示は難しいものです。

番外編

これは修理と違いますが、完成車の組立作業も毎回同じことをしていると勘違いされることがあります。箱を開けてから現物に対して対処していきます。その状態は毎回違います。同じ部分もあります。それを見極めながら同じように仕上げていくのが自転車の組み立てです。