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メリダブランド初のカーボンホイール
MERIDA TEAM SL 45
165,000円
ターゲットとしては、GIANT SLR2 50 DBやCOSMIC S 42 DISCあたりがライバルになってくるのではないかと思います。名前の通り、リムハイトは45ミリ。使いやすさで言えば35や40くらいでも良いのですが、45くらいある方が目立つのでいい感じです。シンプルにスペックだけではみれば、リム幅はTEAM SL 45の方が19ミリ、ライバルは22ミリ以上となり、重要はTEAM SL 45がもっとも軽くなっています。重量はフロントが721g 、リヤが837g、合計1558gとこの価格帯では優秀。TEAM SL 45はストレートスポークを採用するのに対して、ほか2つはJベントスポークです。まあ、あまりスペックだけで語ることに意味はありませんし、頭でっかちにならない程度にしておくのがよいと思います。この3つを比較してずば抜けて良い〇〇ということはないのではないでしょうか。逆に、ホイール以外でもそうですが、価格帯が下がるほどスペックを過剰にうたったり、”コスパ”というワードで感情を誘う製品に対して、ぼくは信用を感じません。
初ライドでは悪くない感じでした
パッと乗った感じでは乗りやすさを感じました。硬く、軽く、価格も高いホイールではありません。それらと比べるのは良いですが、そもそもターゲットも購買層も異なるということは度々意識すべきことかと思います。このホイールに対しての比較対象としては、1,600gを切るくらいのアルミホイールになるのではないかと思います。ぼくの場合にはDT SWISSのPR 1600 SPLINE db 32との比較を行いました。正直、あまり大きな、劇的な違いはありません。それはむしろ良いことだと思いました。踏み出しはそこそこ軽くて、速度のノリもちょっといいくらい。でも、それが良かったです。
ぼくはディープリムが好きではなく、硬いホイールも苦手です。クセの強い製品を好みませんし、力も持続力もある方ではないので、元気なうちだけ使える道具を避ける傾向にあります。その上でTEAM SL 45をあまり大きな違和感なく使うことができました。道具の変化には違和感は伴いますし、時間が解決してくれることがほとんどですが、TEAM SL 45についてはバランスが整っているのだと思います。
このホイールのターゲットはふつうのサイクリストになると思います。1,000km/月以上をコンスタントに走り、さらにレースにも出て、まだまだ上を目指すサイクリストではなく、ぼくのように趣味で自転車を楽しむ人びとでしょう。とはいえ、ダルさが目立つようなホイールではなく、シュッと回る性格も持っているので、SCULTURAやREACTOに履かせてみると楽しめると思います。剛性感は高くないので、無理に踏みつけるような人よりは、丁寧に早く回して上げるほうが持続しやすいとは思いましたが、それも平均的なホイールにはよくあることでしょうね。
当店オリジナル完成車に採用します
見た目は45ミリと派手めで、カーボン製でありつつも、使いやすいホイールだと思いますので、いろいろな人におすすめできそうです。その性格を鑑みて、またバイクと同じブランドでもありますし、メリダの完成車のホイールをTEAM SL 45に交換したオリジナル完成車を販売することにします。
例えば、
REACTO 4000の完成車はCF3グレードのフレームに12速になった最新の105を採用し、407,000円となります。こちらのホイールをTEAM SL 45に交換したオリジナル完成車を549,000円で販売。
他のラインナップはこんな感じで考えています。いかがでしょうか。
他に希望があればその場で検討しますので、ご相談ください。
REACTO 4000 407,000円
REACTO 4000 TEAM SL 45仕様 549,000円
REACTO 6000 517,000円
REACTO 6000 TEAM SL 45仕様 659,000円
SCULTURA 4000 378,000円
SCULTURA 4000 TEAM SL 45仕様 516,000円
SCULTURA 6000 484,000円
SCULTURA 6000 TEAM SL 45仕様 626,000円
4000と6000の差は機械式か電子式(Di2)かが最も大きな違いです。それら各々にTEAM SL 45という45ミリハイトでわりと使いやすいカーボンホイールを装備してこの価格ですから、けっこうオトクな価格なのではないかと思います。いかがでしょうか。