このタイプのヘルメットの使用は止めよう

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町中でけっこう見かけますが

タイトルのサムネ画像のタイプです。このタイプは中国で大量に生産され、あらゆる”その場の売り逃げを狙って殺到する商魂たくましい業者”により、大量に、安価に販売されているものです。

米国CPSCが使用中止を勧告

2024年7月に米国のCPSC(消費者製品安全委員会)は、Amazonで販売されるこのタイプのヘルメットに対して、即座に使用を中止するよう勧告しました。

販売者はリコールの発行や救済策の提供には同意しておらず、CPSCは
・衝撃減衰機能
・頭部への固定力と安定性
がともになく、連邦安全基準も満たしていないために、即座に使用を中止するよう求めました。

このタイプは「少々強度が足りない」という次元ではなく、「そもそもプラスチックにビニールを被せただけ」という恐ろしいもので、とうてい頭部を保護するために設計された製品ではありません。自転車用ヘルメットではありません。こんなものを販売するというのは、あまりにひどく、考えられません。

被ってないよりマシ?

「そのヘルメットは危険ですよ」というと、「でも、被ってないよりはマシでしょう」という人がいますが、そういう問題ではありませんし、それを言ってしまったら何でも良くなります。極端に言えば、「帽子でもいいよね」となりますよね。実際、このタイプの製品は”ちょっと硬い帽子”程度のものでしょう。また、法的にもヘルメットを被っているとは認められません。自分の趣味の一部として納得した上で使用する自由はあるとしても、法律を遵守していることには一切なっていません。

今すぐに使用を中止しましょう

もしあなたがこのタイプのヘルメット(のようなもの)を所有しているならば、すぐにゴミ箱にいれるべきでしょう。そして、「自転車店でヘルメットを買う」べきです。当店では墨田区内に在勤・在住している方に向けた2,000円の補助が受けられます。