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メカニカルディスクブレーキを採用したBIG.NINEシリーズのエントリーバイク
MERIDA BIG.NINE 20-MD
72,600円
100mmトラベルのSR SUNTOUR製サスペンションとメカニカルディスクブレーキを採用したMERIDAの29erエントリーモデル。ドイツで設計され、台湾の自社工場で製造を行うマニファクチャーブランドならではの高品質と性能を高いコストパフォーマンスで実現。
https://www.merida.jp/lineup/mtb/bn_20-md.html
通勤・通学、あるいはツーリングやトレイルライドなど幅広く対応
多くの皆さんは
「ヨーロッパでは街なかはロードバイクだらけなのだろう」
とお考えかもしれません。
しかし、ヨーロッパやアメリカでは、”街乗りロード”というものは大変少なく、ほとんど見られないこともあります。
なぜならば、
・盗難に合う可能性が非常に高い
・走る道路が限定される
・つまり、不便である
ということが主な理由です。
日本と比べると圧倒的に盗難される可能性はケタ違いに高いわけですが、都内でもロードバイクの盗難は増えています。以前よりさらに増えています。盗まれるのは高額車だけではなく、盗まれた場合、ほぼ見つかる可能性はありません。それと比べると、MTBの方がまだマシと言えます。
ロードバイクの細いタイヤは、ヨーロッパやアメリカの荒れた路面に対応しにくく、またトラムなどが走る場合には更に走りにくい環境は多くなります。日本でも西日本を中心にして、トラム(路面電車)は現役で活躍していたりしますので、そのような環境であればMTBの方が有利だと思います。
なお、山手線内で考えた場合、クルマの平均移動速度は時速約30キロであるといわれています。自転車ではどうでしょう。巡航速度は似たような感じではないでしょうか。また信号があるので、ロードバイクでもクロスバイクでもMTBでも、さほど到着時間に差はないというケースは少なくありません。
むしろ、自転車移動者の特権である「行き帰りの自由で楽しい寄り道」は、MTBでこそ発揮されます。あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、あるいは公園の中を突っ切ったり、ロードが目的地までの移動手段であるのに対して、MTBは遊び道具なのです。
上記2点を総合すると、MTBは便利なのです。タイヤが太いのでいろいろな環境で安定した走ることができます。荷物を積むことも容易ですし、天候の変化にも大変強いという点でも優位性があります。一時期は、”街乗りMTB”が都内でも流行りましたが、日本のようにクルマの通行速度が早い道路が多い場合、クルマやオートバイとの速度差を容易に埋められるクロスバイクがとって代わりました。
しかしながら、アウトドアファッションの再流行や定着化、あるいはキャンプブームの再来などと合わせて、クルマでもSUVが定番化したことで、MTBに乗るスタイルが若い人の間で流行る可能性はあると思います。
親の立場で考える場合
上記のように目的別で考えても、速く走ることしかできず、止まることが苦手なロードバイクに対して、どんな目的にも幅広く対応することができるMTBにはメリットが多くあります。また、親の立場で子に与えるスポーツ自転車として考えた場合、ロードバイクはMTBと比較して事故を起こす可能性が高い自転車だといえます。より速度を出すことができ、より止まりにくいのですから、ついて回るリスクだといえます。
本来、ロードバイクはスポーツ自転車の中ではある程度スキルをもつ人が楽しむものです。大人であれば、それを理解した上で、自ずから責任を負うということを十分に自覚して初心者としてはじめるわけですが、自己責任を問えるかどうか、あるいは問えない未成年のケースに関しては、親が一緒に考えて上げる必要があるように思います。
自転車に乗るスキルを身につけるにはMTBは最適です。自転車に乗ることを覚えてから(もちろんペダルを漕いで走ることはできるでしょうけれど…)でも、ロードバイクでリスクを負って速度を出す遊びをしても遅くはないでしょう。
どうしても「ロードバイクの形がいいんだ」という場合には「グラベルバイク」をおすすめします。コントロールのしやすさがぜんぜん違います。
