12年モデルBIG.NINE CARBON TEAM被害者の会結成(^^)/

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って書くと、

「なんだなんだ?なんかあったのか?」

って思うでしょ?でしょうね。

いや、被害者ですよ、私は!(^^)/
ミヤタの営業さんにまんまとだまされました!

今から数ヶ月前のことです。
26で走りに、テクニックに限界を向かえたと(言うことにして)、安易にスピードを得る為の29という選択肢を選んだ僕にはBIG.NINEが良いバイクだったわけです。そりゃ間違いないです。

ゲイリーほど”曲がらない”バイクでもないし、スペシャほど”クイック”でもない、その良いバランスはレースで武器になります。ゲイリーに乗っていた時は確かに安定した、しかし曲がりにくかった。それなりにバイクを傾けてしっかり弧を描けば曲がる。しかし、タイヤの使い方を限定するし、小手先が効かない(つまり下手?w)、コーナーでは外へ外へ…

26に近いというと29er界ではデメリットのように、あるいは「結局26がいいんじゃないの?」と言われるかも知れないが、デメリットをある程度カバーした味付けはちょうど中間とも言える。27.5も騒がれてるが、”今現在”の僕の意見としては「29に乗れるなら乗った方が良い」のは間違いないと思う。その上で「必要が無い」というのは個人の意見として様々なのだから、乗ってみて判断すれば良いことである。

僕は前述のように、乗った上で26に戻り、そして29を再度選んだ。

人によって価値基準が違うので、その世界の中での”愉しさ”は変わってくる。僕の世界では”速いことは愉しい”、”キレイにカッコ良く走る”ことも愉しさになる。そこから精神的な満足感を得られ、そして体力的にも”ラク”であることに繋がる。

この世界において29は必要な選択だった、それだけのこと。

どっちが好きかと言えば、どっちも好きです。リジッドとフルサス?どっちも好きですよ。

目的に合わせて選ぶのが道具だから、目的が違えば違った選択になるのは当然。

ただ、道具を変えてどうなる世界でもないのが自転車。これはロードも同じ。どの車輪にすると、どのフレームにすると○%空気抵抗がとか、出力がとか、馬鹿馬鹿しいことこの上ない。人間をモーターかエンジンと間違えているのでは無いだろうか。その前提にならそれらを語ることも出来るが。

そろそろまとめると。
XC(クロスカントリー)の為の29erとして13年モデルのBIG.NINE CARBON TEAMの出来映えはすばらしいとしか言えない。12年モデルを乗っている僕も感じたし、他に同車種を所有しているディーラーの店長さん達も異口同音であった。

それに日本一BIG.NINEについて知り尽くしている事は間違いない、現ナショナルランキング1位の斉藤亮選手との意見交換をさせてもらったのだが、彼も「別物ですね」と表現していた。

とにかくリヤ三角のしなやかさというか、バネ感というか、タメがすばらしい。斉藤亮も「今のだと足が切れた時にきついけど、新しいヤツはそれがないから良い」とコメントしていた。力の差はまさに月とすっぽんながら、私も全く同じ意見。試乗コースの前半、ガレ場の登りでリヤが空転してしまうようなところでの接地感がすばらしいので本当に良く登るし、下りでリヤタイヤの安定感も相当上がっている。足が切れそうになった時、あるいはダンシングでの硬さはほとんど目立たなくなり、スムーズこの上ない。

「これはもう12年モデルを買った人はだまされたとしか言えない…」
と思った。

そして次に
「買い換えたい」
と。

これは試乗前に得た情報なのだが、ホセ・エルミダやガン・リタ・ダールがシーズン途中で29に乗り換えたのは、どうやらこの件が絡んでいるらしい。だって、乗り換える数ヶ月前の2月にホセ自身が口にしていた言葉は「29なんて下手なヤツが乗るもんだから、オレは26でいい」だったのだし、ガン・リタ・ダールだって積極的に29に乗ろうとはしていなかった。

他の選手とは違って”完全エース扱い”の彼らのみに許された選択だったのだろうと思う。

そして、恐らく彼ら2人の不満点を改善し、カタチにしたのが13年モデルのBIG.NINE CARBON TEAMというわけだから、悪いもののはずが無いのである。

それは彼らがレースで出した答えを見ても明らか。ホセは乗り換えたレースでいきなりの2位だし、その後も調子は上向き。ガン・リタも2勝、欧州チャンピオン、世界戦銀メダルと完全復活をアピール。彼女はロンドンでの失敗をユーロバイクでこう語ったそうだ「バイクは全く悪くない。悪いのは私自身だし、私のミスだ。だから世界選手権では必ずメダルを獲得します。」と。

さて、このBIG.NINE CARBON TEAMは19.9万円で買うことが出来ます。13年シーズンのバイクにいかがですか?

ただ安いだけじゃ無いんです、メリダは。

この話がウソかホントか、それはご自身の身体で脚で腕で、確かめて頂きたい。是非エクスペリエンスセンターや、メーカー主催の試乗会までご足労頂いて、確かめて頂きたい。

もちろん私も出来るだけ13年モデルの試乗車を用意できるように努力しますよ。