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日曜日に走った台湾のメリダカップについてご紹介します。
第12回を向かえるこの大会、以前は8000人もの参加者を抱えていたそうですが、運営の難しさなどから現在は3000〜4000人ほどになっているようです。MTBレース以外にロードサイクリングも開催され、色々な人が家族で楽しめる大会になっています。
日本からの参加も大歓迎のようですから、遠い日本より近くの海外、行ってみても面白いのではないでしょうか。
コースは難しさはあまりありませんが、所々に登り返しやドロップセクションを設けたスピーディで面白いコースになっています。会場になっているところはもともと軍の土地だったところで、現在はそれを利用したキャンプ場として使われているようです。BBQ場などもみることが出来ました。
舗装路を上って、そこからの下りを緩やかに楽しむコース。緯度が低い事から関東でよく見るような植生とは違い、どこか亜熱帯を感じさせます。葉っぱや木々の匂いもどこか甘みを感じます。この時期、冬で完走した日本と湿度が大きく違うことも関係するのでしょう。湿度は終日70%以上で同じ気温でも寒く感じませんから、短パンにTシャツ、あるいはパーカー程度で十分に過ごすことが出来ます。
レースはというと、一般クラスとは別にメーカー、国内販売店、国外販売店・ディストリビュータなどが一斉にスタート。その中でカテゴリーが分かれています。レース当日に聞かされたのですが、年齢によるハンディキャップが設定されており、高齢になるほど有利?なので、若いライダーは圧倒的な速さを見せないと勝てないんですね。実際、事実上は一位でゴールした上野さんはこのハンディの為に順位を落としたわけですし、私も田口さんを追い上げてのゴールだったのですが、結果を見ると2分差も付いていました…
リザルトを見ると、20代はノーハンデなんですね。20代前半だと60秒、そこから5歳毎に60秒差が与えられるようです。このコースだと挽回不可能ですよ…
これは様々な年齢が混走するサプライヤーやディストリビュータグループだけのルールなんですね。
ここで改めて、強く訴えておきますと(笑)、年代別のグループであれば123独占出来ていた!ことをお知らせしておきます(笑)しかも、LOHASでです(笑)
「LOHAS」とはなにか(笑)メリダ本社に用意してもらったバイクは「LOHAS」というモデル名(笑)いや、ロハスって…と言ってもいられないので、気持ちを切り替えてレース前には各自セッティングに励みます。そこは皆さん自転車店の店主さん達なので、滞りなくって感じです。副社長のウィリアム氏も「来年はもう少し良いバイクを用意させるよ」と仰っていたそうです(笑)つまり、日本人やるじゃんって思われたんでしょう!
僕はと言うと、テンション下がり気味でしたね。だって、スタンド付いてるんですもん。通勤に使っているMTBもどきを渡された感じですよ(笑)タイヤだって、センタースリックなんですからね。しかも山は半分も残ってない…。ノルウェーチームの人から「ツール持ってる?ペダル替えたいんだけど」なんていうオーダーに応えてペダル交換を承りながらも、自分のバイクを適当にセットアップ。この適当さが災いして、レース開始後にサドルが低い事に気がついたのですが…(笑)
下見した昨日とは打って変わっての完全ウェットコンディション。
「おいおい、このタイヤでどう戦えと…」
他の選手は最新のカーボンバイクだったりするし、29勢も多い。マジすか。
でも、大和魂に火が付いたのか、結構みんなマジ(笑)
レースが始まれば戦うしかありませんからね。
僕はスタート直後の混乱に巻き込まれ、イン側に押し込まれたまんま登りで差を付けられ、そのまんまインフィールドへ。前がつっかえまくりで燃焼できず、1周を終えた段階でなんとか前をクリアにするも時既に遅し。上野さんはダントツトップ、その後ろには遅れて田口さん、でほぼ同時に僕がゴール。
いやー、悔しいですよ。ここ数ヶ月走ってないんで、体力面で劣るのは目に見えていたんですが、機材的な面でもハンディを食らい、ぬたぬたドロドロ路面に手こずりました。
マッドコンディションは不得意では無いのですが、さすがにスリックでは進みませんでしたね(笑)
メリダはドイツでR&Dを行っていることは既に何度もお話ししていますが、開発のトップであるヨーガンとトーマスもエリートで走ってました。タイム見たら速い!Jシリーズのエリートで十分戦えるレベル(笑)多分、トップ10〜20くらいには全然いける。二人ともバイクはNINETY.SIX。もしや、カタログからNINETY.SIXが落ちない理由はこれか?(笑)
また来年、出場することがあるなら自分のバイクで走ってみたい、そんなコースでした。